付録B コマンドライン設定管理ツール


RHN web サイトに用意されているオプションの他に、 Red Hat Network は Red Hat Network Configuration Client 及び Red Hat Network Configuration Manager の 2 種類のコマンドラインツールをシステムの設定ファイルの管理用に提供しています。 クライアントシステム上で設定管理を有効にしたり無効にしたりする補完ツール Red Hat Network Actions Controlツールもあります。 これらのツールをまだインストールしていない場合は使用しているオペレーティングシステムの子チャンネルとなる RHN Tools チャンネル内で取得してください。

注記

RHN から設定ファイルを配備する際は常に、 影響を受けるシステムの /var/lib/rhncfg/backups/ ディレクトリに古いファイルとそのファイルのフルパスを含むバックアップを作成してください。 バックアップのファイル名は維持されますが .rhn-cfg-backup という拡張子が付きます。

B.1. Red Hat Network Actions Control

Red Hat Network Actions Control (rhn-actions-control) アプリケーションは、 システムの設定管理を有効にしたり無効にしたりする際に使用します。 デフォルトではこの方法でクライアントシステムを管理することができません。 このツールにより、 Satellite 管理者はシステム上に設定ファイルを 配備 したり、 システムからファイルを アップロード したり、 現在システムで管理されているものと利用可能な対象の 差を比べたり、 任意の リモートコマンド の実行を許可したりするなど、 許可できる動作の特定モードを有効または無効にすることができます。 これらの各種モードは /etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/ ディレクトリにファイルやディレクトリを配置したり削除したりすることで有効または無効にします。 /etc/sysconfig/rhn/ ディレクトリのデフォルトの権限により、 RHN Actions Control は root アクセス権を持つユーザーによって実行されなければならないことがほとんどになります。

B.1.1. 一般的なコマンドラインオプション

ほとんどのコマンドラインツールと同様に、 man ページが利用できます。 ただし、 このツールの使い方はここで簡単に説明するだけで十分でしょう。 RHN でスケジュール済みの動作のいずれをシステム管理者が使用できるようにするかを確定するだけです。 次のオプションを使用して各種のスケジュール済み動作のモードを有効にすることができます。
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表B.1 rhn-actions-control のオプション
オプション 説明
--enable-deploy rhncfg-client にファイルの配備を許可します
--enable-diff rhncfg-client にファイルの diff を許可します
--enable-upload rhncfg-client にファイルのアップロードを許可します
--enable-mtime-upload rhncfg-clien に mtime のアップロードを許可します
--enable-all rhncfg-client に全ての動作を許可します
--enable-run script.run を有効にします
--disable-deploy 配備を無効にします
--disable-diff diff を無効にします
--disable-upload アップロードを無効にします
--disable-mtime-upload mtime のアップロードを無効にします
--disable-all 全てのオプションを無効にします
--disable-run script.run を無効にします
--report モードが有効になっているか無効になっているのかをレポートします
-f, --force 確認なしに操作を強制実行します
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します
モードの設定が完了したら (多くの場合、 rhn-actions-control --all が一般的)、 RHN でシステムの設定管理を行う準備が整ったことになります。
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