1.2. Management
RHN Update サブスクリプションレベルで提供している機能の他に、RHN Management サブスクリプションサービスではその System Set Manager インターフェースを介して Red Hat Enterprise Linux システム群、ユーザー群、システムグループ群のネットワークを管理することができます。
RHN Management は組織や企業という概念に基づいています。 Management レベルのお客様にはシステムグループに対して管理特権を有する複数のユーザーを設定できる機能があります。 一方、 組織管理者となるユーザーは各 Red Hat Network の組織を横断して全体的な制御を有し、 システムやユーザーを追加したり削除したりすることができます。 Satellite 管理者以外のユーザーが Red Hat Network Web サイトにログインした場合に表示されるのはそのユーザーに管理のパーミッションがあるシステム群のみになります。
システムに RHN Management のエンタイトルメントを与えることができるアカウントを作成するには、 https://rhn.redhat.com/ へ行き Sign In フィールドの下にある Create Login リンクをクリックします。 『Create a Red Hat Login』 ページで、Create a new Corporate Login をクリックします。 ビジネスアカウントを作成したら、組織内のユーザーをそのアカウントに追加できるようになります。
各 Red Hat Enterprise Linux システムのサブスクリプションレベルに応じた Red Hat Network 機能がご利用頂けます。 各 Management サブスクリプションでは、 Update ユーザーに提供される機能の他にも次のようなサービスをお受け取りになれます。
- パッケージプロファイルの比較 — 任意のシステムのパッケージの組合せと類似したいくつかのシステム群のパッケージの組合せを 1 クリックで簡単に比較することができます。
- システムの検索 — パッケージ、 ネットワーク情報、 ハードウェアのアセットタグなど、 いろいろな基準でステムを検索することができます。
- システムのグループ化 — Web サーバー、 データベースサーバー、 ワークステーション、 その他作業負荷の高いシステムをグループ化することができるため、 グループ毎に共通する方法で管理することが可能になります。
- 複数の管理者 — 大規模な企業ではシステム管理における負担を緩和するために、特定のシステムグループに対する権利を複数の管理者に与えることができます。
- システムセットの管理 — 個別のシステムにアクションを適用するのではなく複数システムにまとめて適用することができます。事前設定しているシステムグループのメンバーに作業したり、臨時のシステム群にまとめて作業を行なうことができます。1 つのソフトウェアパッケージをシステムセットにインストール、そのシステム群をまとめて新しいチャンネルにサブスクライブさせる、 またはすべてのエラータをそのシステム群に適用するなど 1 動作で行うことができます。
- バッチ処理 — 多数のシステムに関して期限切れの旧パッケージ一覧を作成するだけでもシステム管理者にとっては数日を要することになります。 Red Hat Network Management サービスはシステム管理者に代わってこれを数秒で行なうことができます。