4.5. アクティベーションキーを使って登録する


標準の Red Hat Update Agent インターフェースに加え、 up2date ではバッチ処理を目的としたシステム登録のユーティリティ、 アクティベーションキーを提供します。 固有となるキーを使用して各 Red Hat Enterprise Linux システムの登録を行い、 RHN サービスレベルのエンタイトルメントを付与、 特定のチャンネルやシステムグループにサブスクライブさせる作業を 1 動作で行うことができます。 このアクティベーションキーにより Red Hat Network Registration Client や Red Hat Update Agent を使ったエンタイトルメントの付与および登録の作業などが不要になります。
別の方法として、 Red Hat Network Registration Client と Red Hat Update Agent はいずれもパッケージの一部としてアクティベーションキーのユーティリティである rhnreg_ks を提供しています。

注記

Red Hat Enterprise Linux 2.1 で稼働しているシステムは rhn_register パッケージのバージョン 2.9.3-1 またはそれ以上のバージョンを必要とします。 アクティベーションキーを使用する前に、 最新のバージョンを入手されることを強く推奨します。
アクティベーションキーを使用する前に、 まず RHN の Web サイトでアクティベーションキーを 1 つ生成する必要があります。 細かな手順については 「アクティベーションキー — を参照してください。
アクティベーションキーを使用するには、 登録するシステムのシェルプロンプトから root として次のコマンドを実行します。
rhnreg_ks --activationkey=7202f3b7d218cf59b764f9f6e9fa281b
Copy to Clipboard Toggle word wrap
アクティベーションキーの正確な値は変化します。
Red Hat Enterprise Linux 2.1 で稼働しているシステムは --activationkey オプションの代わりに --serialnumber オプションを使用します。
rhnreg_ks --serialnumber=7202f3b7d218cf59b764f9f6e9fa281b
Copy to Clipboard Toggle word wrap
また、 Provisioning エンタイトルメントを持つシステムはコマンドラインまたはキックスタートプロファイルのいずれかで複数のアクティベーションキーを同時に使用することができます。 これにより管理者の方は目的の結果を出すのに特別なキーを作成しないでも各種の値を含ませることができます。 次のように複数のキーはコンマで区切って指定します。
rhnreg_ks --activationkey=7202f3b7d218cf59b764f9f6e9fa281b,\ 39f41081f0329c20798876f37cb9p6a3
Copy to Clipboard Toggle word wrap

注記

コマンド例のバックスラッシュ (\) は連続を示す記号のため無視して構いません。
複数のアクティベーションキーを扱う方法については 「一度に複数のアクティベーションキーを使用する — を参照してください。
上記のコマンドにより Red Hat Network Registration Client の全ての動作と Red Hat Update Agent の登録機能が実行されます。 rhnreg_ks の実行後はいずれのアプリケーションも実行しないでください。
ソフトウェアとハードウェアの情報を含むシステムプロファイルはそのシステム用に作成され、 独自のアクティベーションキーと一緒に RHN サーバーに送信されます。 システムはキーの生成に使用したアカウントで RHN に登録、 RHN サービスのエンタイトルメントが付与されてキーの生成中に選択した RHN チャンネルとシステムグループへのサブスクライブが行われます。 システムに不適切なパッケージを含んでいるチャンネルに対してはサブスクライブされません。 例えば、 Red Hat Enterprise Linux 2.1 のシステムは Red Hat Enterprise Linux 3 のチャンネルにはサブスクライブできません。
システムの固有のデジタル証明書はそのシステムの /etc/sysconfig/rhn/systemid ファイル内に生成されます。
アクティベーションキーを使用してチャンネルの割り当てを行う際は次のルールに注意してください。
  • キーで指定できるベースチャンネルは 1 つです、 またはベースチャンネルなしの指定です。 指定する場合はカスタムのベースチャンネルになるはずです。 カスタムのベースチャンネルではない場合はシステムの Red Hat ディストリビューションに該当するベースチャンネルが選択されます。 例えば、 Red Hat Enterprise Linux 2.1 システムを Red Hat Enterprise Linux 3 のチャンネルにサブスクライブさせることはできません。
  • キーで指定できる子チャンネルの数に制限はありません。 それぞれの子チャンネルに対してサブスクライブが試行されます。 子チャンネルがシステムのベースチャンネルと一致すればサブスクリプションは成功します。 一致しない場合はサブスクリプションは失敗しますが通知はしません。 詳細については、 「チャンネル」 を参照してください。
  • Activation Key Administrator または Satellite 管理者のロールを持つ (あるいは両方のロールを有する) ユーザーなら誰でもキーの修正を行うことができます。 これらのパーミッションは RHN Web サイトの ユーザー タブで設定します。 詳細は 「ユーザー — を参照してください。
  • アクティベーションキーで登録されたシステムはキー自体ではなくキーが作成された組織のアカウントに連結されます。 登録後はキーを削除しても構いません。 このキーを使って登録したシステムに影響を与えることはありません。
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat