A.4. システムプロファイルを登録する
ユーザーアカウントが作成され、 この Red Hat Enterprise Linux システムに関するハードウェアおよびソフトウェア情報から成るシステムプロファイルを作成できるようになりました。 ソフトウェアのシステムプロファイル情報は、 Red Hat Network によってユーザーが受け取るソフトウェア更新の通知を確定するために使用されます。
A.4.1. ハードウェアのシステムプロファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Network アカウント用のユーザー名とパスワードを作成すると、 Red Hat Network Registration Client はシステムで次のような情報を検索します。
- Red Hat Enterprise Linux のバージョン
- ホスト名
- IP アドレス
- CPU モデル
- CPU 速度
- RAM の容量
- PCI デバイス
- ディスクサイズ
- マウントポイント
次のステップでは 図A.8「システムプロファイル - ハードウェア」 に示してあるようにシステムのプロファイル名を選択します。 デフォルト値はシステムのホスト名になります。
Email Server for Support Team (サポートチーム用の電子メールサーバー)
などわかりやすい名前に変更しても構いません。 オプションとしてシステムのコンピュータシリアル番号や識別番号を入力することもできます。
システムプロファイルにハードウェアやネットワークの情報を含ませたくない場合は ハードウェアとネットワークの情報を含ませる (Include information about hardware and network) の選択を外します (図A.8「システムプロファイル - ハードウェア」参照)。
図A.8 システムプロファイル - ハードウェア
A.4.2. ソフトウェアのシステムプロファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソフトウェアのシステムプロファイルは、 通知を受けたい RPM パッケージの一覧で構成されます。 Red Hat Network Registration Client によってシステムの RPM データベースに記載されている全 RPM パッケージ一覧が表示されるので、 パッケージの選択を解除することでこの一覧をカスタマイズできます。
A.4.2.1. RPM データベースの情報を収集する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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登録のこの段階で選択したパッケージのみがシステムプロファイルに含まれることになるため、 システムプロファイル内のこれらのパッケージに関する通知のみを受け取ることになります。 このため、 古いバージョンのパッケージを使用していて一覧からそのパッケージの選択を外すと、新しいバージョンには更新されなくなります。 この RPM 一覧は Red Hat Network Web サイトや Red Hat Update Agent を使って変更することができます。 図A.9「登録ウィザード」 では Red Hat Network Registration Client がシステムにインストールされている RPM パッケージの一覧を収集している間その進捗状況バーを表示します。 システムによってはこの動作にしばらく時間がかかる場合があります。
図A.9 登録ウィザード
RPM パッケージの一覧が構成されると、 図A.10「RPM パッケージ情報」 で示すように表示されます。 システムプロファイルにこのシステムにインストールされている RPM パッケージを含ませる (Include RPM Packages installed on this system in my System Profie) の選択を外すとシステムプロファイルからのこの情報は省略されます。
図A.10 RPM パッケージ情報
A.4.2.2. システムプロファイルから除外する RPM パッケージを選択する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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デフォルトでは、 RPM データベース内にある RPM パッケージはすべて Red Hat Network によって更新されるシステムプロファイルに含まれています。 パッケージを除外する場合は、 そのパッケージ名の横にあるチェックボックスをクリックして一覧内のそのパッケージのチェックを外します。 例えば、 図A.11「システムプロファイルから除外する RPM パッケージを選択する」 では procmail、 procps、 psgml のパッケージがパッケージ一覧から外されています。
システムプロファイルから除外したいパッケージがあればそれを選択し、
をクリックして登録プロセスを継続します。
図A.11 システムプロファイルから除外する RPM パッケージを選択する