12.5. リモートコマンド


UNIX サポートにより、 RHN は Satellite の RHN Web サイトを使ってクライアントシステムでリモートコマンドを発行するなどの柔軟性を提供します。 この機能により、 ドメイン内のどのシステム上でもターミナルを開くことなく事実上あらゆる (互換性のある) アプリケーションやスクリプトを実行することができるようになります。

12.5.1. コマンドを有効にする

こうした柔軟性に伴いリスクも生じますのでそれを軽減する必要性も生じてきます。 実用的な目的上、 この機能では Web サイトでシステムに管理アクセスを持つユーザーにはすべて root BASH のプロンプトが与えるられることになります。
ただしこれをコントロールすることは可能です。どのシステムの設定ファイルを Red Hat Network に管理させるかを決定する際に使用する設定有効化の同じメカニズムを利用します。詳細については、「システムの詳細 ⇒ 設定 — を参照してください。
要するに、 そのマシン上でリモートコマンドの実行をしてもよいことを RHN に指示するディレクトリとファイルを UNIX システムで作成する必要があります。 ディレクトリ名は script、 ファイル名は run と言う名前にして、 いずれも UNIX 互換種に固有となる /etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/ ディレクトリに配置してください。
例えば、 Solaris では次のコマンドを使用してディレクトリを作成します。
 mkdir -p /opt/redhat/rhn/solaris/etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/script 
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Solaris で必要なファイルを作成するには次のコマンドを使います。
 touch /opt/redhat/rhn/solaris/etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/script/run 
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12.5.2. コマンドを発行する

リモートコマンドのスケジュールは、 システムごとに行う方法、 複数のシステム上で一度に行う方法、 パッケージ動作を併せて行う方法など、 さまざまな方法で行うことができます。
個別のシステム単独でリモートコマンドを実行するには、 システムの詳細 ページを開いて リモートコマンド サブタブをクリックします (このサブタブはシステムに Provisioning のエンタイトルメントが与えられている場合にのみ表示されます)。 このページでそのコマンドの設定を行います。 特定のユーザー、 グループ、 タイムアウトの期間、 及びスクリプト自体を指定することができます。 コマンド試行を回避する日付と時間を選択し、 リモートコマンドのスケジュール リンクをクリックします。
同様に、 システムセットの管理 を使って複数のシステムで一度にリモートコマンドを発行することもできます。 システム群を選択して システムセットの管理 に行き、 その他 タブをクリックして リモートコマンド のセクションまでスクロールしていきます。 このセクションでリモートコマンドを選択した複数システムで一括して実行することができます。
パッケージ動作と一緒にリモートコマンドを実行する場合は、 システムの詳細 ページの パッケージ タブで動作をスケジュールし、 この動作の確認中に リモートコマンドの実行 をクリックします。 上部にあるラジオボタンを使用して、 コマンドの実行をパッケージ動作の前に行うのか後に行うのかを指定、 コマンドの設定を行い パッケージのインストールまたはアップグレードをスケジュール (Schedule Package Install/Upgrade) をクリックします。
異なるリモートコマンドを持つ複数のパッケージをインストールするには、 インストールを別々にスケジュールするか 1 つのスクリプトにコマンド群をまとめる必要がある点に注意してください。
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