B.2. Red Hat Network Configuration Client
名前が示す通り、 Red Hat Network Configuration Client (
rhncfg-client
) は各クライアントシステムに別々にインストールして実行します。 次にこれを使用して RHN がどのようにクライアントに設定ファイルを配備するかに関する情報を得ます。
Red Hat Network Configuration Client は「list」。「get」、「channels」、「diff」、「verify」などの基本モードを提供します。
B.2.1. 設定ファイルを表示させる リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マシンの設定ファイルとそのファイルを含む設定チャンネルのラベルを表示させるには次のコマンドを発行します。
rhncfg-client list
rhncfg-client list
出力は次のようになります。
Config Channel File config-channel-17 /etc/example-config.txt config-channel-17 /var/spool/aalib.rpm config-channel-14 /etc/rhn/rhn.conf
Config Channel File config-channel-17 /etc/example-config.txt config-channel-17 /var/spool/aalib.rpm config-channel-14 /etc/rhn/rhn.conf
これらはシステムに適用されている設定ファイルです。 ただし、 他のチャンネルにも重複したファイルがあるかもしれません。 例えば、次のコマンドを発行してみます。
rhncfg-manager list config-channel-14
rhncfg-manager list config-channel-14rhncfg-manager list config-channel-14
次の出力を見てみます。
Files in config channel 'config-channel-14' /etc/example-config.txt /etc/rhn/rhn.conf
Files in config channel 'config-channel-14' /etc/example-config.txt /etc/rhn/rhn.conf
/etc/example-config.txt
の 2 番目のバージョンがどこへ行ったか 気になるかもしれません。 config-channel-17
にある /etc/example-config.txt
ファイルは config-channel-14
にある同ファイルよりランクが高くなっていました。 その結果、 config-channel-14
の設定ファイルのバージョンはこのシステムには配備されていませんが、 ファイルはまだそのチャンネルにあります。 このシステムにこのファイルは配備されないため、 rhncfg-client
コマンドはこのファイルを表示しません。
B.2.2. 設定ファイルを取得する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マシンに最適な設定ファイルをダウンロードする場合は次のコマンドを発行します。
rhncfg-client get /etc/example-config.txt
rhncfg-client get /etc/example-config.txt
次のような出力が表示されるはずです。
Deploying /etc/example-config.txt
Deploying /etc/example-config.txt
less
または別のページャを使ってこのファイルの内容を確認します。 このファイルを含む設定チャンネルのランクを基準にしてこのファイルが「最適」として選択されている点に注意してください。 システムの詳細 ページの 設定 タブ内で行うことができます。 手順については 「システムの詳細」 を参照してください。
B.2.3. 設定チャンネルを表示する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
システムに適用される設定チャンネルのラベルと名前を表示するには、次のコマンドを使用します。
rhncfg-client channels
rhncfg-client channels
次のような出力が表示されるはずです。
Config channels: Label Name ----- ---- config-channel-17 config chan 2 config-channel-14 config chan 1
Config channels: Label Name ----- ---- config-channel-17 config chan 2 config-channel-14 config chan 1
次の表は
rhncfg-client get
に使用できるオプションの一覧です。
オプション | 説明 |
---|---|
--topdir=TOPDIR | 全てのファイル操作をこのストリングに相対とします |
-h, --help | ヘルプメッセージを表示して終了します |
B.2.4. 設定ファイル間の違いを比較する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
システムに配備した設定ファイルと RHN で保存してある設定ファイルとの違いを表示させるには次のコマンドを使用します。
rhncfg-client diff
rhncfg-client diff
出力は以下のようになります。
--- /tmp/@3603.0.rhn-cfg-tmp 2004-01-13 14:18:31.000000000 -0500 +++ /etc/example-config.txt 2003-12-16 21:35:32.000000000 -0500 @@ -1,3 +1,5 @@ +additional text
--- /tmp/@3603.0.rhn-cfg-tmp 2004-01-13 14:18:31.000000000 -0500 +++ /etc/example-config.txt 2003-12-16 21:35:32.000000000 -0500 @@ -1,3 +1,5 @@ +additional text
また、 次のように、
--topdir
オプションを含ませて RHN 内の設定ファイルとクライアントシステム上の任意 (且つ未使用) の場所に配置された設定ファイルとを比較することもできます。
rhncfg-client diff --topdir /home/test/blah/ /usr/bin/diff: /home/test/blah/etc/example-config.txt: No such file or directory /usr/bin/diff: /home/test/blah/var/spool/aalib.rpm: No such file or directory
[root@ root]# rhncfg-client diff --topdir /home/test/blah/ /usr/bin/diff: /home/test/blah/etc/example-config.txt: No such file or directory /usr/bin/diff: /home/test/blah/var/spool/aalib.rpm: No such file or directory
B.2.5. 設定ファイルを検証する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クライアントの設定ファイルが RHN で関連づけられた設定ファイルと違いがあるかを簡単に確認するには次のコマンドを使用します。
rhncfg-client verify
rhncfg-client verify
出力は以下のようになります。
modified /etc/example-config.txt /var/spool/aalib.rpm
modified /etc/example-config.txt /var/spool/aalib.rpm
example-config.txt
ファイルはローカルで修正されていますが、 aalib.rpm
は修正されていません。
次の表は
rhncfg-client verify
に使用できるオプションの一覧です。
オプション | 説明 |
---|---|
-v, --verbose | 出力させる詳細レベルを増やします。 指定した設定ファイルのモード、 所有者、 及びグループパーミッションの違いを表示します。 |
-h, --help | ヘルプメッセージを表示して終了します |