8.4. 通知
RHN インターフェース内でプローブの状態を表示できる他にも、プローブが状態を変更したら通知を受け取ることができます。特にミッションクリティカルな実稼働環境のシステムを監視する際には重要になります。こうしたことから、Red Hat はこの機能をご活用されることをお勧めします。
RHN でプローブの通知を有効にするには、RHN Satellite のインストール中にメールエクスチェンジサーバーとメールドメインを決定して sendmail が正常に受信メールを処理するよう設定しておく必要があります。詳しくは、『RHN Satellite インストールガイド』 の『インストール 』の章を参照してください。
8.4.1. 通知メソッドを作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
通知は特定の RHN ユーザーに関連付けられた 通知メソッド、 電子メール、 またはポケベルのアドレスに送られます。このアドレスは特定の 1 ユーザーアカウントに結び付けられますが、 エイリアスやメーリングリストを使って複数の管理者に送信することもできます。 各ユーザーアカウントには複数の通知メソッドを含ませることができます。 通知メソッドを作成するには、
- RHN Web サイトに Satellite 管理者 または Monitoring Administrator としてログインします。
- ユーザーの詳細 ⇒ 通知メソッド タブへ行き 新規のメソッドを作成 (create new method) をクリックします。
- メソッドの名前には、
DBA day email
などわかりやすいラベルを使用し、 電子メールまたはポケベルのアドレスを入力します。 すべての通知メソッドのラベルはプローブ作成時に単一の一覧で表示できるので、 企業固有の名前にしてください。 - ポケベルに短縮メッセージを送信する場合はそのチェックボックスを選択します。この短縮形式にはプローブ状態、システムのホスト名、プローブ名、メッセージ時間、送信 ID しか表示されません。標準の形式では追加メッセージヘッダ、システムとプローブの詳細、レスポンスの説明が表示されます。
- 完了したら Monitoring カテゴリの 通知 ページと ユーザーの詳細 ⇒ 通知メソッド タブに現れます。 編集、削除を行なう場合はメソッド名をクリックします。をクリックします。新しいメソッドが上部の
- プローブの追加をしている時に、プローブの通知 チェックボックスを選択すると表示されるドロップダウンメニューから新規の通知メソッドを選択します。 プローブに割り当てられた通知メソッドはそのプローブとの関連付けを解除しないと削除できません。
8.4.2. 通知を受け取る リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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通知メソッドを作成してプローブに関連付けする場合、通知を受け取る準備をしなければならいので注意してください。これらの通知は電子メールまたはポケベルのアドレスに送信される要約テキストメッセージの形態をとります。次が電子メール通知の例になります。
見てわかるとおり、長文の電子メール通知には関連付けられたプローブに関して知る必要があるすべての情報を実質的に含んでいます。プローブコマンド、ランタイム、監視しているシステム、状態の他に、メッセージにはメッセージとプローブの正確性を表す固有の文字列、送信 ID が含まれます。上記のメッセージの送信 ID は
01dc8hqw
です。
ポケベルの通知には必然的に最も重要な情報しか含まれません。つまり、電子メールメッセージの件名(状態、システム、プローブ、時間が入る)と送信 ID です。次がポケベル通知の例です。
CRITICAL: [hostname]: Satellite: Users at 21:42 PST, notification 01dc8hqw
CRITICAL: [hostname]: Satellite: Users at 21:42 PST, notification 01dc8hqw
8.4.3. 通知をリダイレクトする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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通知を受け取ったら、受領確認の電子メール内に高度な通知ルールを入れてその通知を転送することができます。 目的のオプションを入れて通知に返信するだけです。 次に可能性のあるリダイレクトオプションまたは フィルタタイプ を示します。
- ACK METOO — デフォルトの送信先に 加えて 通知をリダイレクトの送信先にも送信します。
- ACK SUSPEND — 指定した期間中、 通知メソッドを保留します。
- ACK AUTOACK — 通知の送信先は変更しませんが、 一致する警報が送信されるとすぐに自動的に受領確認をします。
- ACK REDIR — 通知をデフォルトの送信先に 送信せずに リダイレクトの送信先に送信します。
ルールの形式は filter_type probe_type duration email_address となります。 filter_type は前述の高度なコマンドのいずれかになります。 probe_type はプローブまたはシステムになります。 duration はリダイレクトの期間になります。 email_address は対象とする受け取り人です。 例えば、
ACK METOO system 1h boss@domain.com
ACK METOO system 1h boss@domain.com
大文字にする必要はありません。期間は分単位 (m)、時間単位 (h)、 または日数単位 (d) で表記できます。 電子メールアドレスを必要とするのはリダイレクト通知 (REDIR) 及び補足的な通知 (METOO) のみになります。
結果の電子メールに含まれる動作の説明はデフォルトではユーザーにより入力されるコマンドに設定されます。 表記される理由は
email ack redirect by user@domain.com
などのように動作の概要が表記されます。このユーザーとは電子メールの送信者になります。
注記
コマンド
ack suspend host
の変形を使って通知の電子メールに返信すると、 ほとんどすべてのプローブ通知の停止やリダイレクトを行うことができます。 ただし、 ack suspend host
または他のリダイレクト応答を使って応答しても Satellite のプローブ通知は停止できません。 これらのプローブには Satellite の Web サイト内で通知の変更を行う必要があります。
8.4.4. 通知のフィルタリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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プローブにより状態が変更されると通知が生成されるため、 ネットワーク内の単純な変更によって多量の通知が生成されてしまうことがあります。 通知フィルタの作成、 取り消し、 適用については 「通知 ⇒ フィルタ」 で詳細に説明しています。
8.4.5. 通知メソッドを削除する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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理論的には、通知メソッドの削除は作成と同様に簡単なはずです。削除を行なうためにフィールドに何かを入力する必要はなく、 削除を行うためのボタンがあります。 ただし、 メソッドとプローブの関連性があるため削除のプロセスが複雑になることがあります。 次に通知メソッド削除の手順について説明します。
- RHN web サイトに Satellite 管理者 または Monitoring Administrator としてログインします。
- Monitoring ⇒ 通知 ページへ行き削除するメソッド名をクリックします。
- ユーザーの詳細 ⇒ 通知メソッド タブで、 メソッドの削除 をクリックします。メソッドがどのプローブにも関連付けられていない場合は、確認のページが表示されます。 をクリックします。通知メソッドが除去されます。
注記
通知はメソッド名もアドレスも両方共に変更可能なため、 削除するのではなくメソッドの更新について検討してみてください。 これにより各プローブに対する編集を行ったり新規の通知メソッドを作成したりすることなく全プローブの通知を変換することができます。 - メソッドが 1 つまたは複数のプローブと関連付けられている場合、確認ページの代わりにこのメソッドを使用しているプローブとプローブが設定されているシステムの一覧が表示されます。プローブ名をクリックして直接 システムの詳細 ⇒ プローブ タブに行きます。
- システムの詳細 ⇒ プローブ タブで、別の通知メソッドを選択して をクリックします。
- これで Monitoring ⇒ 通知 ページに戻って通知メソッドを削除することができるようになります。