D.3. BEA WebLogic 6.x 及びそれ以降


本セクション (JDBC 接続プールを除く) のプローブは、 特定のホストで実行している BEA WebLogic 6.x 及びそれ以降のサーバー (Administration または Managed) ならいずれのサーバーでもそのプロパティを監視するよう設定することができ、 クラスタ化された環境であっても行うことができます。 クラスタのモニタリングはすべての SNMP クエリをそのドメインの Administration Server に送信してから個別データをその Managed Server に問い合わせすることで行ないます。
このような高度なレベルの詳細設定を行なうために、SNMP クエリーを受け取る Administration Server と指定プローブが行われる Managed Server を区別するために BEA Domain Admin Server パラメータを使用する必要があります。 プローブが行なわれるホストが Administration Server なら、BEA Domain Admin Server パラメータは空白のままにしておくと SNMP クエリとプローブの両方が Administration Server にのみ送られます。
プローブが行なわれるホストが Managed Server の場合には、 Administration Server の IP アドレスを BEA ドメイン管理サーバー パラメータに与え、 Managed Server 名を BEA サーバー名 パラメータに入れてから SNMP コミュニティ文字列 フィールドの末尾に加える必要があります。 これにより SNMP クエリは Administration Server ホストに送信されますが、 特定のプローブは Managed Server ホストにリダイレクトされるようになります。
また、 SNMP クエリによって目的の Managed Server の結果が返されるようにするため、 Managed Server のホストに対して実行するプローブに必要なコミュニティ文字列は community_prefix@managed_server_name の形式にする必要がある点に注意してください。 最後に、 SNMP が監視している各システムで有効になっていなければなりません。 SNMP サポートは WebLogic Console で有効にして設定することができます。
BEA のコミュニティ文字列の命名規則については、 BEA のサーバーに同梱されているドキュメントまたは BEA Web サイトをご覧ください (http://e-docs.bea.com/wls/docs70/snmpman/snmpagent.html)。

D.3.1. BEA WebLogic::実行キュー

BEA WebLogic::実行キューのプローブは WebLogic の実行キューを監視して次のような指標を提供します。
  • アイドル状態の実行スレッド — アイドル状態にある実行スレッド数です。
  • キューの長さ — キューで待機中の要求数です。
  • 要求レート — 1 秒あたりの要求数です。
このプローブの転送プロトコルは UDP (User Datagram Protocol) になります。
Expand
表D.4 「BEA WebLogic::実行キュー」の設定
フィールド
SNMP コミュニティ文字列* public
SNMP ポート* 161
SNMP バージョン* 1
BEA ドメイン管理サーバー
BEA サーバー名* myserver
キュー名* default
重大レベルのアイドル状態の最大実行スレッド数 (Critical Maximum Idle Execute Threads)
警告レベルのアイドル状態の最大実行スレッド数 (Warning Maximum Idle Execute Threads)
重大レベルのキュー最大長 (Critical Maximum Queue Length)
警告レベルのキュー最大長 (Warning Maximum Queue Length)
重大レベルの最大要求レート (Critical Maximum Request Rate)
警告レベルの最大要求レート (Warning Maximum Request Rate)

D.3.2. BEA WebLogic::空きヒープ

BEA WebLogic::空きヒープのプローブは次の指標を収集します。
  • 空きヒープ — ヒープ空き領域の割合です。
このプローブの転送プロトコルは UDP (User Datagram Protocol) になります。
Expand
表D.5 「BEA WebLogic::空きヒープ」の設定
フィールド
SNMP コミュニティ文字列* public
SNMP ポート* 161
SNMP バージョン* 1
BEA ドメイン管理サーバー
BEA サーバー名* myserver
重大レベルの最大空きヒープ領域 (Critical Maximum Heap Free)
警告レベルの最大空きヒープ領域 (Warning Maximum Heap Free)
警告レベルの最小空きヒープ領域 (Warning Minimum Heap Free)
重大レベルの最小空きヒープ領域 (Critical Minimum Heap Free)

D.3.3. BEA WebLogic::JDBC 接続プール

BEA WebLogic::JDBC 接続プールのプローブはドメインの Admin Server 上でのみ Java データベース接続 (JDBC) プールを監視して次の指標を収集します (Managed Server 上では行ないません)。
  • 接続 — JDBC への接続数です。
  • 接続レート — JDBC に対して行なわれた接続速度を 1 秒あたりの接続数で測定します。
  • 待機数 — JDBC への接続を待機しているセッション数です。
このプローブの転送プロトコルは UDP (User Datagram Protocol) になります。
Expand
表D.6 「BEA WebLogic::JDBC 接続プール」の設定
フィールド
SNMP コミュニティ文字列* public
SNMP ポート* 161
SNMP バージョン* 1
BEA ドメイン管理サーバー
BEA サーバー名* myserver
JDBC プール名* MyJDBC 接続プール
重大レベルの最大接続数 (Critical Maximum Connections)
警告レベルの最大接続数 (Warning Maximum Connections)
重大レベルの最大接続レート (Critical Maximum Connection Rate)
警告レベルの最大接続レート (Warning Maximum Connection Rate)
重大レベルの最大待機数 (Critical Maximum Waiters)
警告レベルの最大待機数 (Warning Maximum Waiters)

D.3.4. BEA WebLogic::サーバーの状態

BEA WebLogic::サーバーの状態のプローブは BEA Weblogic Web サーバーの現在の状態を監視します。 プローブがサーバーに接続できない場合は、 「重大」 (CRITICAL) 状態になります。
このプローブの転送プロトコルは UDP (User Datagram Protocol) になります。
Expand
表D.7 「BEA WebLogic::サーバーの状態」の設定
フィールド
SNMP コミュニティ文字列* public
SNMP ポート* 161
SNMP バージョン* 1
BEA ドメイン管理サーバー
BEA サーバー名*

D.3.5. BEA WebLogic::Servlet

BEA WebLogic::Servlet のプローブは WebLogic サーバーに配備している特定の servlet のパフォーマンスを監視して次の指標を収集します。
  • 実行時間の最高値 — システムが起動してから servlet が実行に要した最高時間をミリ秒単位で示します。
  • 実行時間の最低値 — システムが起動してから servlet が実行に要した最低時間をミリ秒単位で示します。
  • 実行時間変移平均 — 実行時間の変移平均です。
  • 実行時間平均 — 実行時間の標準的な平均です。
  • 再ロードレート — 指定した servlet が 1 分あたりに再ロードされる回数です。
  • 呼出しレート — 指定した servlet が 1 分あたりに呼び出される回数です。
このプローブの転送プロトコルは UDP (User Datagram Protocol) になります。
Expand
表D.8 「BEA WebLogic::Servlet」の設定
フィールド
SNMP コミュニティ文字列* public
SNMP ポート* 161
SNMP バージョン* 1
BEA ドメイン管理サーバー
BEA サーバー名* myserver
Servlet 名*
重大レベル最大実行時間最高値 (Critical Maximum High Execution Time)
警告レベル最大実行時間最高値 (Warning Maximum High Execution Time)
重大レベルの最大実行時間変移平均 (Critical Maximum Execution Time Moving Average)
警告レベルの最大実行時間変移平均 (Warning Maximum Execution Time Moving Average)
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat