8.2. Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd)


Monitoring エンタイトルメントを最大限に活用するために、Red Hat はご使用のクライアントシステム群に Red Hat Network Monitoring Daemon のインストールを提案します。OpenSSH に基づいて、rhnmd により RHN Satellite が安全にクライアントシステムと通信を行ない、内部プロセスにアクセスしてプローブの状態を検索することができます。
Red Hat Network Monitoring Daemon では監視するシステム群でポート 4545 の接続を許可する必要があるため注意してください。 このポートを開かずに、 代わりに sshd を使用してデーモンをすべて一緒にインストールすることもできます。 詳しくは 「SSH を設定する」 を参照してください。

8.2.1. デーモンを必要とするプローブ

次のプローブを実行するには、クライアントシステム上に Red Hat Network Monitoring Daemon または sshd で 暗号化された接続が必要となります。
  • Linux::CPU 使用
  • Linux::ディスク IO スループット
  • Linux::ディスク使用
  • Linux::Inodes
  • Linux::インターフェーストラフィック
  • Linux::ロード
  • Linux::メモリ使用
  • Linux::状態別のプロセス数
  • Linux::プロセス数合計
  • Linux::プロセスの健全性
  • Linux::実行中プロセス
  • Linux::Swap 使用
  • Linux::状態別の TCP 接続
  • Linux::ユーザー
  • Linux::仮想メモリ
  • LogAgent::ログパターン一致
  • LogAgent::ログサイズ
  • Network Services::リモート Ping
  • Oracle::クライアントの接続性
  • General::リモートプログラム
  • General::データのあるリモートプログラム
Linux グループ内の全てのプローブにこの要件があるので注意してください。

8.2.2. Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールする

Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールして 「デーモンを必要とするプローブ」 に記載しているプローブで監視を行うシステムの準備を整えます。 sshd を使って RHN 監視インフラストラクチャと監視対象システム間で安全な接続を行う場合は、 本セクションにある手順はオプションとなります。 説明については 「SSH を設定する」 を参照してください。
rhnmd パッケージはいずれの Red Hat Enterprise Linux のディストリビューションでも RHN ツールチャンネルで入手することができます。 インストールを行なうには、
  1. 監視するシステム群をそのシステムに関連する RHNツールチャンネルにサブスクライブさせます。 システムごとにサブスクライブさせる場合は システムの詳細 ⇒ チャンネル ⇒ ソフトウェア サブタブで行います。 複数のシステムを一度にサブスクライブさせる場合は チャンネルの詳細 ⇒ 目的のシステム タブで行います。
  2. サブスクライブさせたら、チャンネルの詳細 ⇒ パッケージ タブを開き、rhnmd パッケージを見つけます ('R'の下)。
  3. パッケージ名をクリックして パッケージの詳細 ページを開きます。 目的のシステム タブへ移動して目的のシステムを選択し、 パッケージのインストール (Install Packages) をクリックします。
  4. 「SSH キーのインストール」 で説明されているように、 監視を行なうシステムにはすべて SSH パブリックキーをインストールします。
  5. 次のコマンドを使ってすべてのクライアントシステム上で Red Hat Network Monitoring Daemon を起動します。
    service rhnmd start
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  6. デーモンを必要とするプローブを追加する際は、RHNMD ユーザー 及び RHNMD ポートはデフォルト値のままにします (nocpulse4545)。

8.2.3. SSH を設定する

クライアントシステム上に Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールしてポート 4545 を開きたくない場合、sshd を設定してシステム群と RHN 間に必要となる暗号化接続を与えることができます。既に sshd を実行している場合には特に望ましい手段でしょう。監視目的でデーモンを設定するには、
  1. 監視するシステムに SSH パッケージがインストールされていることを確認します。
    rpm -qi openssh-server
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. デーモンに関連付けるべきユーザーを識別します。システム上のユーザーなら、そのユーザーの ~/.ssh/authorized_keys ファイルに必要となる SSH キーを入れることができれば誰でも構いません。
  3. /etc/ssh/sshd_config 設定ファイルに記載されているように、 デーモンが使用するポートを指定します。デフォルトはポート 22 になります。
  4. 「SSH キーのインストール」 で説明されているように、 監視を行なうシステムにはすべて SSH パブリックキーをインストールします。
  5. 次のコマンドを使ってすべてのクライアントシステム上で sshd を起動します。
    service sshd start
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  6. デーモンを必要とするプローブを追加する際は、RHNMD ユーザー 及び RHNMD ポート フィールドに手順 2 と 3 の値を入れます。

8.2.4. SSH キーのインストール

rhnmd または sshd のいずれを使用する場合も、安全な接続を確立するには監視するシステムに Red Hat Network Monitoring Daemon パブリック SSH キーをインストールする必要があります。これをインストールするには、
  1. Satellite インターフェース上の Monitoring ⇒ スカウト設定のプッシュ (Scout Config Push) ページに移動して、 クライアントシステムを監視するスカウト名をクリックします。 結果ページで SSH の id_dsa.pub キーが表示されます。
  2. この文字列 (先頭が ssh-dss で始まり RHN サーバーのホスト名が末尾にある) をコピーします。
  3. システム でキーを送信するシステムを選択してから、 左側メニューで システム を選び、 最後に SSH キーを送信するシステムの横にあるチェックボックスに印を付けて上部にある 管理 ボタンをクリックします。
  4. システムセットの管理リモートコマンドの実行 (Run remote commands) をクリックし、 スクリプト テキストボックスに次の行を入力します。
    #!/bin/sh
    cat <<EOF >> ~nocpulse/.ssh/authorized_keys
    
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    次に エンター を押してから SSH キーを貼り付けます。 次のようになります。
    #!/bin/sh
    cat <<EOF >> /opt/nocpulse/.ssh/authorized_keys                  
    ssh-dss AABBAB3NzaC3kc3MABCCBAJ4cmyf5jt/ihdtFbNE1YHsT0np0SYJz7xk
    hzoKUUWnZmOUqJ7eXoTbGEcZjZLppOZgzAepw1vUHXfa/L9XiXvsV8K5Qmcu70h0
    1gohBIder/1I1QbHMCgfDVFPtfV5eedau4AAACAc99dHbWhk/dMPiWXgHxdI0vT2
    SnuozIox2klmfbTeO4Ajn/Ecfxqgs5diat/NIaeoItuGUYepXFoVv8DVL3wpp45E
    02hjmp4j2MYNpc6Pc3nPOVntu6YBv+whB0VrsVzeqX89u23FFjTLGbfYrmMQflNi
    j8yynGRePIMFhI= root@satellite.example.com
    EOF
    
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  5. 動作が行われる日付と時刻をセットしてから リモートコマンドのスケジュール をクリックします。
キーを配置してアクセスできるようになったら、 キーが必要となるすべてのプローブは Monitoring インフラストラクチャと監視するシステム間の ssh 接続を許可するはずです。 このあと、 監視デーモンを必要とするプローブをスケジュールして、 新たに設定されたシステム群に対し実行できるようになります。
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