第8章 Monitoring


Red Hat Network Monitoring エンタイトルメントでは、システムの正常で効率的な稼働を維持することを目的とした数多くの動作を行なうことができるようになります。 このエンタイトルメントによりシステムのリソース、 ネットワークサービス、 データベース、 標準アプリケーションとカスタムアプリケーションなどを詳細に監視することができます。
Monitoring ではリアルタイムの状態変更情報、過去に記録されている状態変更情報の両方を提供する他、特定のメトリックデータも提供します。致命的な状態になる前に即座に障害を通知してパフォーマンスの低下を警告するだけでなく、容量の計画を行なったりイベント修正を行なう際に必要となる情報も提供します。例えば、システム群全体の CPU 使用を記録するプローブの結果はシステム群の負荷を分散するのに非常に重要となります。
Monitoring によりオプションで通知メソッドを決める、システムにプローブをインストールする、定期的にすべてのプローブの状態を再確認する、システムまたはサービスに対して記録しているデータを表示するレポートを生成することになります。本章では、Monitoring エンタイトルメントに関連した一般的な作業を見ていきます。実質的には Monitoring インフラストラクチャに影響する変更はすべて設定配備ナビゲータ (Scout Config Push) ページで設定の更新を行い最終決定する必要があります。

8.1. 必要条件

ご使用のインフラストラクチャに RHN Monitoring を実装する前に、必要なツールがすべてあるか確認します。最低限必要となるものは次の通りです。
  • Monitoring エンタイトルメント — 監視するシステムにはすべてこのエンタイトルメントが必要になります。Monitoring に対応するのは Red Hat Enterprise Linux システムのみになります。
  • Monitoring エンタイトルメントを持つ RHN Satellite — Monitoring システムは Red Hat Enterprise Linux AS 4、 Red Hat Enterprise Linux 5、 またはそれ以降のベースオペレーティングシステムの Satellite に接続しなければなりません。インストール方法については ヘルプ 内の RHN Satellite インストールガイドを参照してください。
  • Monitoring Administrator — プローブのインストール、通知メソッドの作成、監視インフラストラクチャの変更などいずれかを行なうユーザーにはこのロールを与える必要があります (Satellite 管理者 は自動的に企業内のその他すべてのロールが有する能力を継承するため、 これらの作業を行なうことができる点に留意してください)。 このロールはユーザーの ユーザーの詳細 ページで割り当てます。
  • Red Hat Network Monitoring Daemon — このデーモンはスカウト用の SSH キーと共に内部プロセスモニターの実行を監視するためシステム群に必要になります。 ただし、 これらのプローブはシステムの既存 SSH デーモン (sshd) を使って実行しても構いません。 安全な接続を必要とするプローブの早見表およびインストールの詳細については 「Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd)」 をご覧ください。 使用できるプローブの全一覧は 付録D プローブ を参照してください。
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