10.3. 仮想システムで作業する
仮想システムを設定したら、 ホストシステム上で SSH や仮想化管理のインターフェースを介した接続などさまざまな方法で仮想したシステムの管理及びカスタマイズが可能になります。
10.3.1. SSH 経由で仮想システムに直接ログインする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 仮想システムの IP アドレスをさがす必要があります。 システム ⇒ 仮想システム タブに進み、 仮想システムのプロファイル名をクリックして検索を行います。
- 仮想システムプロファイルページ上、 IP アドレス フィールドの左側にある情報コラムに IP アドレスがあります。
- root になり
ssh
を使ってこの IP アドレスに接続します。 さきほどのキックスタートプロファイル作成で仮想システム用に設定したパスワードを使用します。
10.3.2. ホスト経由でコンソールにアクセスする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- まずホストシステムに接続してから作業したいゲストの ID 番号を確認する必要があります。
ssh
でホストシステムに接続し次のコマンドを実行します。xm list
xm list
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドで Satellite 上に作成した全ゲストの一覧が ID 番号も含めて表示されるはずです。 この一覧でさきほど作成したguest1
をさがします。 例えば、 このゲストに 2 の ID が割り当てられていた場合、 - この仮想システムのコンソールにアクセスするには次のコマンドを実行します。
xm console 2
xm console 2
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 即時にguest1
上のログインプロンプトが見れるはずです。 - システムのプロビジョニングに使用したキックスタートプロファイルで設定したのと同じパスワードを使い、 root として
guest1
にログインします。(画面になんらかのメッセージが表示されるかもしれません。 この場合、 使用しているキーボードの エンター キーを押して新しいログインプロンプトにします。) - ゲストコンソールを終了してホストシステムのコマンドプロンプトに戻るには、 使用しているキーボードで Ctrl キーと ] キーを同時に押します。
10.3.3. Satellite の Web インターフェースでソフトウェアをインストールする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- ログインして システム ⇒ システム ⇒ 仮想システム と進み仮想システムのプロファイル名をクリックし、 Satellite の Web インターフェース内の仮想システムのプロファイルに行きます。
- 仮想システムプロファイルで、 ソフトウェア ⇒ パッケージ タブをクリックします。
- パッケージ タブメニュー内の 新しいパッケージのインストール をクリックします。
- インストールしたいパッケージを選択して画面下部の右側にある 選択したパッケージをインストール ボタンをクリックします。
- パッケージインストールの詳細を確認してから画面下部の右側にあるボタンをクリックします。
- パッケージのインストールはゲストシステムが次回 Satellite にチェックインしたときに行われます。 直ちにインストールの実行を強制するには、 ゲストシステムで
rhn_check
コマンドを実行します。
10.3.4. 仮想システムから yum でソフトウェアをインストールする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
仮想システムはそのゲストのプロビジョニングプロセスの一部として Satellite に登録されているので、
yum
コマンドを使用するだけでソフトウェアのインストール及び更新を行うことができます。 たとえば、 テキストエディタの vim をインストールするには次のコマンドを発行します。
yum install -y vim-enhanced
yum install -y vim-enhanced
10.3.5. ホストが再起動する時にゲストを再度開始する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ホストシステムが再起動するときに、デフォルトではゲストは再開始しないため管理者により手動で開始する必要があります。
ただし、
rhn-virtualization-host
サービスはホストシステムの再起動が発生する際に自動的にゲストを再開始することができます。
このサービスを使用するには、以下の手順に従います。
- ホスト上にあるゲストの設定ファイルを
/etc/sysconfig/rhn/virt/
の中で見つけます。 UUID によって名前が付けられることになりますが、 正しいファイルを見つけるにはgrep
コマンドを使用して UUID ファイル内でゲスト名を検索します。 - 使用しているゲストシステムに相当する UUID ファイルを発見したら、その UUID ファイルから
/etc/sysconfig/rhn/virt/auto/
ディレクトリにシンボリックリンクを作成します。ln -s /etc/sysconfig/rhn/virt/GUEST_UUID.xml /etc/sysconfig/rhn/virt/auto/
ln -s /etc/sysconfig/rhn/virt/GUEST_UUID.xml /etc/sysconfig/rhn/virt/auto/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.3.6. 仮想システムを削除する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
仮想システムの削除はいくつかのステップを踏んで行くことになります。
- まず、 削除する仮想システムをシャットダウンする必要があります。 Satellite Web インターフェース内のホストシステムのプロファイルをブラウズし、 仮想タブをクリック、 削除する仮想システムのチェックを外すとシャットダウンできます。 画面の下部にあるボタンをクリックしてシャットダウンを完了します。
- 次に、 Satellite から仮想システムを削除します。 仮想システムのチェックボックスを外し、 画面の下部にあるボタンをクリックすると削除することができます。
注記
仮想システムのシャットダウン操作とその仮想システムの削除操作は少なくとも 2 分ほど間を置いてから行ってください。 間隔が短すぎると仮想システムが正しくシャットダウンせずこの仮想システムがまだ稼動している間にそれを削除しようとすることになります。 仮想システムが稼動している間にこれを削除すると、 次回のチェックインで Satellite 上に再び表示されます。 これが発生したら、 単純にシステムをシャットダウンして 2 分間待ってから再度、 削除を行います。 - 削除する仮想システムのディスクイメージを削除します。 たとえば、 guest1 のディスクイメージはホストシステム上の次の場所にあります。
/var/lib/xen/disk-images/guest1.disk
/var/lib/xen/disk-images/guest1.disk
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドでこれを削除します。rm /var/lib/xen/disk-images/guest1.disk
rm /var/lib/xen/disk-images/guest1.disk
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 最後に、 ホストシステムから RHN 設定ファイルを削除しなければなりません。 guest1 の RHN 設定ファイルを見つけるには、 次のコマンドを実行します。
grep guest1 /etc/sysconfig/rhn/virt/*.xml
grep guest1 /etc/sysconfig/rhn/virt/*.xml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 示されたファイルを削除します。 たとえば、rm /etc/sysconfig/rhn/virt/14e5cfbf72342515236ad74b260c2f6b.xml
rm /etc/sysconfig/rhn/virt/14e5cfbf72342515236ad74b260c2f6b.xml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - これでゲストシステムをホストシステム及び Satellite から正しく削除したことになります。