29.5.3. モジュールでの詳細な出力の取得
OProfile は、マシンで実行しているカーネルおよびユーザー空間コードについてシステム全体のデータを収集します。ただし、モジュールがカーネルに読み込まれると、カーネルモジュールの元の情報が失われます。モジュールは、起動時に
initrd
ファイルから、さまざまなカーネルモジュールを含むディレクトリー、またはローカルに作成されたカーネルモジュールから送られる場合があります。その結果、OProfile がモジュールのサンプルを記録すると、root ディレクトリーで実行可能なモジュールのサンプルのみが一覧表示されますが、これはモジュールの実際のコードで配置される訳ではありません。分析ツールが実行ファイルを取得できるようにするには、いくつかの手順を実行する必要があります。
モジュールのアクションをより詳細に表示するには、モジュール「トリップ解除」(カスタムビルドからインストールされる)か、カーネル用に debuginfo パッケージをインストールする必要があります。
uname -a コマンドで実行しているカーネルを確認し、適切な debuginfo パッケージを取得し、これをマシンにインストールします。
次に、以下のコマンドで、直前の実行の例をクリアします。
opcontrol --reset
~]# opcontrol --reset
Westmere プロセッサーを持つマシン上で監視プロセスを開始するには、以下のコマンドを実行します。
opcontrol --setup --vmlinux=/usr/lib/debug/lib/modules/`uname -r`/vmlinux --event=CPU_CLK_UNHALTED:500000
~]# opcontrol --setup --vmlinux=/usr/lib/debug/lib/modules/`uname -r`/vmlinux --event=CPU_CLK_UNHALTED:500000
次に、ext4 モジュールなどの詳細情報を以下のコマンドで取得できます。