8.3.2. トランザクションの検証
単一のトランザクションのサマリーを表示するには、
root
で以下の形式で yum history summary コマンドを使用します。
yum history summary id
yum history summary id
特定のトランザクションを詳しく調べる場合は、
root
で以下のコマンドを実行します。
yum history info id
yum history info id
id の引数は任意であり、省略すると、yum は自動的に最後のトランザクションを使用します。複数のトランザクションを指定する場合は、範囲を指定することもできます。
yum history info start_id..end_id
yum history info start_id..end_id
以下は、2 つのトランザクションに関する出力のサンプルです。それぞれ新しいパッケージを 1 つインストールしています。
また、トランザクション時に使用された設定オプション、特定のパッケージをインストールしたリポジトリー、その理由などの追加情報も閲覧できます。特定のトランザクションに関して入手可能な追加情報を表示する場合は、
root
で次のコマンドを実行します。
yum history addon-info id
yum history addon-info id
yum history info と同様に、id を指定しないと、yum は自動的に最新のトランザクションを使用します。最新のトランザクションを確認する別の方法として、
last
キーワードを使用することもできます。
yum history addon-info last
yum history addon-info last
たとえば、前述の例の最初のトランザクションでは、yum history addon-info コマンドは以下の出力を提供します。
この例では、3 種類の情報が表示されます。
config-main
- トランザクション中に使用された yum のグローバルオプション。グローバルオプションの変更方法は 「[main] オプションの設定」 を参照してください。config-repos
- 個々の Yum リポジトリー用のオプション。個々のリポジトリー用のオプションを変更する方法は 「[repository] オプションの設定」 を参照してください。saved_tx
- 別のマシンでトランザクションを繰り返すために yum load-transaction コマンドで使用できるデータ(以下を参照)。
選択した種類の追加情報を表示するには、
root
で以下のコマンドを実行します。
yum history addon-info id information
yum history addon-info id information