第4章 Btrfs
B-tree ファイルシステム(
Btrfs
)は、パフォーマンスとスケーラビリティーを向上させるローカルシステムです。Btrfs は、Red Hat Enterprise Linux 6 でテクノロジープレビューとして、AMD64 および Intel 64 のアーキテクチャーに導入されました。Btrfs テクノロジープレビューは Red Hat Enterprise Linux 6.6 で終了し、今後更新されることはありません。Btrfs は Red Hat Enterprise Linux 6 の将来のリリースに含まれますが、いかなる方法でもサポートは提供されません。
Btrfs の機能
システム管理者の管理を容易にするために、Btrfs にいくつかのユーティリティーが組み込まれています。これらには以下が含まれます。
- 組み込みシステムのロールバック
- ファイルシステムのスナップショットを使用すると、問題が発生した場合にシステムを以前の状態にロールバックすることができます。
- 組み込み圧縮
- これにより、領域の節約が容易になります。
- チェックサム機能
- これにより、エラー検出が改善されます。
特定の機能には、以下のような統合 LVM 操作が含まれます。
- 新規ストレージデバイスの動的、オンラインの追加、または削除
- コンポーネントデバイス全体での RAID の内部サポート
- メタデータまたはユーザーデータに異なる RAID レベルを使用できる機能
- すべてのメタデータおよびユーザーデータの完全なチェックサム機能。