9.7.5. RDMA 経由の NFS
NFSoRDMA(Remote Direct Memory Access)を介した NFS は、大量のデータを転送する必要がある CPU 集中型のワークロードに適しています。NFSoRDMA は通常 InfiniBand fiber で使用されます。これにより、レイテンシーが低く、パフォーマンスが向上します。RDMA で利用可能なデータ移動オフロード機能は、コピーされたデータ量を減らします。
手順9.2 NFS サーバーでの RDMA トランスポートの有効化
- RDMA RPM がインストールされ、RDMA サービスが有効になっていることを確認します。
# yum install rdma; chkconfig --level 2345 rdma on
nfs-rdma サービスを提供する
パッケージがインストールされ、サービスが有効であることを確認します。# yum install rdma; chkconfig --level 345 nfs-rdma on
- RDMA ポートが推奨されるポートに設定されていることを確認します(Red Hat Enterprise Linux 6 のデフォルトは 2050):
/etc/rdma/rdma.conf
ファイルを編集して
、NFSoRDMA_LOAD=yes
およびNFSoRDMA_PORT
を必要なポートに設定します。 - NFS マウントでは、エクスポートしたファイルシステムを通常通りセットアップします。
手順9.3 クライアントからの RDMA の有効化
- RDMA RPM がインストールされ、RDMA サービスが有効になっていることを確認します。
# yum install rdma; chkconfig --level 2345 rdma on
- マウント呼び出しで RDMA オプションを使用して、NFS でエクスポートされたパーティションをマウントします。port オプションは、任意で呼び出しに追加できます。
# mount -t nfs -o rdma,port=port_number