6.2. Ext4 ファイルシステムのマウント
ext4 ファイルシステムは、追加のオプションなしでマウントできます。以下に例を示します。
# mount /dev/device /mount/point
ext4 ファイルシステムは、動作に影響を与えるマウントオプションにも対応しています。たとえば、acl パラメーターはアクセス制御リストを有効にし、user_xattr パラメーターはユーザーによる拡張属性を有効にします。両方のオプションを有効にするには、以下のようにそれぞれのパラメーターに -o を付けて使用します。
# mount -o acl,user_xattr /dev/device /mount/point
tune2fs ユーティリティーを使用すると、管理者は、ファイルシステムのスーパーブロックにデフォルトのマウントオプションを設定できるようになります。詳細は、man tune2fs を参照してください。
書き込みバリア
書き込みキャッシュが有効になっているデバイスへの電力供給が停止した場合でも、ファイルシステムの整合性を確保できるようにするため、ext4 ではデフォルトで書き込みバリアを使用します。したがって、書き込みキャッシュがないデバイスや、書き込みキャッシュがバッテリー駆動型のデバイスには、以下のように nobarrier オプションを使用してバリアを無効にします。
# mount -o nobarrier /dev/device /mount/point
書き込みバリアの詳細は、22章書き込みバリア を参照してください。