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10.4. キャッシュカリング制限の設定

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cachefilesd デーモンは、共有ファイルシステムからのリモートデータをキャッシュして、ディスクの領域を解放することで機能します。これにより、利用可能な空き領域がすべて消費される可能性があり、ディスクがルートパーティションも格納している場合は問題になる可能性があります。これを制御するために、cachefilesd は古いオブジェクト (つまり最近のアクセスが少ないオブジェクト) をキャッシュから破棄して、一定量の空き領域を維持しようとします。この動作は キャッシュカリング と呼ばれます。
キャッシュカリングは、基盤となるファイルシステムで使用可能なブロックのパーセンテージとファイルのパーセンテージに基づいて行われます。6 つの制限が /etc/cachefilesd.conf の設定で管理されます。
brun N% (ブロックのパーセンテージ) , frun N% (ファイルのパーセンテージ)
キャッシュの空き領域と利用可能なファイルの数がこれらの制限を上回ると、カリングはオフになります。
bcull N% (ブロックのパーセンテージ), fcull N% (ファイルのパーセンテージ)
キャッシュの空き領域と利用可能なファイルの数がこれらの制限のいずれかを下回ると、カリング動作が開始します。
bstop N% (ブロックのパーセンテージ), fstop N% (ファイルのパーセンテージ)
キャッシュ内の使用可能な領域または使用可能なファイルの数がこの制限のいずれかを下回ると、カリングによってこれらの制限を超える状態になるまで、ディスク領域またはファイルのそれ以上の割り当ては許可されません。
各設定の N のデフォルト値は以下の通りです。
  • brun/frun - 10%
  • bcull/fcull - 7%
  • bstop/fstop - 3%
この設定を行う場合は、以下の条件を満たす必要があります。
0 <= bstop < bcull < brun < 100
0 <= fstop < fcull < frun < 100
これは、空き領域と利用可能なファイルの割合であり、100 から、df プログラムで表示される割合を引いたものではありません。
重要
カリングは、bxxx と fxxx のペアに同時に依存します。これらを別個に処理することはできません。
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