2.3. /proc 仮想ファイルシステム
ほとんどのファイルシステムとは異なり、
/proc
にはテキストファイルもバイナリーファイルも含まれていません。代わりに 仮想ファイルが含まれます。したがって、/proc
は通常仮想ファイルシステムと呼ばれます。これらの仮想ファイルは、大量の情報が含まれている場合でも、サイズは通常 0 バイトになります。
/proc
ファイルシステムはストレージには使用されません。この主な目的は、ハードウェア、メモリー、実行中のプロセス、および他のシステムコンポーネントにファイルベースのインターフェースを提供することです。リアルタイム情報は、対応する /proc
ファイルを表示することで、多くのシステムコンポーネントで取得できます。/proc
内のファイルの一部は、カーネルを設定するために (ユーザーとアプリケーションの両方で) 操作することもできます。
以下の
/proc
ファイルは、システムストレージの管理および監視に関連しています。
- /proc/devices
- 現在設定されているさまざまな文字およびブロックデバイスを表示します。
- /proc/filesystems
- カーネルで現在対応しているすべてのファイルシステムタイプを一覧表示します。
- /proc/mdstat
- システム上の複数ディスクまたは RAID 設定に関する現在の情報が含まれます (存在する場合)。
- /proc/mounts
- システムで現在使用しているマウントをすべて一覧表示します。
- /proc/partitions
- パーティションブロック割り当て情報が含まれます。
/proc
ファイルシステムの詳細は、Red Hat Enterprise Linux 6 『デプロイメントガイド』 を参照してください。