8.8. XFS ファイルシステムのその他のユーティリティー
Red Hat Enterprise Linux 6 には XFS ファイルシステム管理用のユーティリティーが他にもあります。
- xfs_fsr
- マウントしている XFS ファイルシステムのデフラグを行う際に使用します。引数を指定せずに呼び出すと、xfs_fsr はマウントしているすべての XFS ファイルシステム内にあるすべての通常ファイルのデフラグを行います。このユーティリティーでは、ユーザーは指定された時間にデフラグを一時停止し、後で中断したところから再開することもできます。さらに、xfs_fsr /path/to/file のように指定すると、xfs_fsr で 1 つのファイルのみをデフラグできます。Red Hat は、通常保証されないため、ファイルシステム全体を定期的にデフラグすることをお勧めします。
- xfs_bmap
- XFS ファイルシステム内のファイル群で使用されているディスクブロックのマップを表示します。指定したファイルによって使用されているエクステントや、該当するブロックがないファイルの領域 (ホール) を一覧表示します。
- xfs_info
- XFS ファイルシステムの情報を表示します。
- xfs_admin
- XFS ファイルシステムのパラメーターを変更します。xfs_admin ユーティリティーで変更できるのは、アンマウントされているデバイスやファイルシステムのパラメーターのみです。
- xfs_copy
- XFS ファイルシステム全体のコンテンツを 1 つまたは複数のターゲットに同時にコピーします。
また、XFS ファイルシステムのデバッグや分析を行う際に以下のユーティリティーが役に立ちます。
- xfs_metadump
- XFS ファイルシステムのメタデータをファイルにコピーします。xfs_metadump ユーティリティーは、アンマウントされたファイルシステム、読み取り専用、またはフリーズしたファイルシステムをコピーする場合にのみ使用する必要があります。それ以外の場合は、生成されたダンプが破損したり、一貫性のない可能性があります。
- xfs_mdrestore
- XFS メタダンプイメージ (xfs_metadump で生成されたイメージ) をファイルシステムのイメージに復元します。
- xfs_db
- XFS ファイルシステムをデバッグします。
これらのユーティリティーの詳細は、それぞれの man ページを参照してください。