第41章 オンラインストレージ設定のトラブルシューティング
本セクションでは、オンラインストレージの再設定中に、一般的な問題の解決策を説明します。
- 論理ユニットの削除ステータスは、ホストに反映されません。
- 設定されたファイルャーで論理ユニットが削除されると、その変更はホストに反映されません。このような場合は、論理ユニットが 古い 状態になっていたため、dm-multipath が使用されたときに lvm コマンドが無期限にハングします。これを回避するには、以下の手順を行います。
手順41.1 Around Stale 論理ユニット
/etc/lvm/cache/.cache
のどの mpath リンクエントリーが古い論理ユニットに固有のものであるかを判断します。これを実行するには、以下のコマンドを実行します。$ ls -l /dev/mpath | grep stale-logical-unit
例41.1 特定の mpath リンクエントリーの特定
たとえば、stale-logical-unit が 3600d0230003414f30000203a7bc41a00 の場合、以下のような結果が表示されます。lrwxrwxrwx 1 root root 7 Aug 2 10:33 /3600d0230003414f30000203a7bc41a00 -> ../dm-4 lrwxrwxrwx 1 root root 7 Aug 2 10:33 /3600d0230003414f30000203a7bc41a00p1 -> ../dm-5
これは 3600d0230003414f30000203a7bc41a00 が dm-4 と dm -5 の 2 つの mpath リンクにマッピングされることを意味します。- 次に、
/etc/lvm/cache/.cache
を開きます。stale-logical-unit が含まれるすべての行と、stale-logical-unit がマップする mpath リンクをすべて削除します。例41.2 関連する行の削除
直前の手順で同じ例を使用して、削除する必要のある行は以下のとおりです。/dev/dm-4 /dev/dm-5 /dev/mapper/3600d0230003414f30000203a7bc41a00 /dev/mapper/3600d0230003414f30000203a7bc41a00p1 /dev/mpath/3600d0230003414f30000203a7bc41a00 /dev/mpath/3600d0230003414f30000203a7bc41a00p1