9.2. pNFS
NFS v4.1 標準の一部として Parallel NFS(pNFS)のサポートは、Red Hat Enterprise Linux 6.4 以降で利用できます。pNFS アーキテクチャーは NFS の拡張性を向上させるため、パフォーマンスが強化される場合もあります。つまり、サーバーが pNFS も実装した場合、クライアントは同時に複数ソースを介してデータにアクセスできるようになります。
この機能を有効にするには、pNFS 対応のサーバーからのマウントに
-o v4.1
マウントオプションを使用します。
サーバーで pNFS を有効にすると、最初のマウント時に
nfs_layout_nfsv41_files
カーネルが自動的に読み込まれます。モジュールが正常にロードされると、以下のメッセージが /var/log/messages
ファイルに記録されます。
kernel: nfs4filelayout_init: NFSv4 File Layout Driver Registering...
NFSv4.1 マウントが正常に行われたことを確認するには、以下を実行します。
$ mount | grep /proc/mounts
重要
サーバーおよびクライアントが NFS v4.1 以降をネゴシエートすると、利用可能な場合は pNFS を活用します。クライアントおよびサーバーはどちらも同じ「layout タイプ」をサポートする必要があります。使用できるレイアウトタイプには、
ファイル
、ブロック
、オブジェクト
、柔軟性ファイル、
および SCSI
が含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 6.4 以降、クライアントは ファイルレイアウトタイプのみをサポートし、サーバーが files レイアウト タイプも対応する場合に限り pNFS を使用します。Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux 6.6 以降でのみ、ファイル プロファイルを使用することを推奨します。
pNFS の詳細は を参照してください http://www.pnfs.com。