16.2. ディスククォータの管理
クォータが実装されている場合には、若干の保守が必要となります — 大半は、クォータの超過監視および精度確認という形となります。
当然ながら、ユーザーが繰り返しクォータを超過したり、常にソフトリミットに達している場合には、ユーザーのタイプや、ユーザーの作業にディスク容量が及ぼす影響の度合に応じて、システム管理者には 2 つの選択肢があります。管理者は、ユーザーが使用するディスク領域を節約する方法をわかるようにするか、ユーザーのディスククォータを拡大するかのいずれかを行うことができます。
16.2.1. 有効化と無効化
クォータはゼロに設定することなく、無効にすることができます。すべてのユーザーとグループのクォータをオフにするには、以下のコマンドを使用します。
# quotaoff -vaug
-u
オプションまたは -g
オプションがいずれも指定されていないと、ユーザーのクォータのみが無効になります。-g
のみを指定すると、グループのクォータのみが無効になります。-v スイッチにより、コマンドの実行時に詳細なステータス情報が表示されます。
クォータを再度有効にするには、同じオプションを指定して quotaon コマンドを使用します。
たとえば、全ファイルシステムのユーザーおよびグループのクォータを有効にするには、以下のコマンドを使用します。
# quotaon -vaug
/home
などの特定のファイルシステムにクォータを有効にするには、以下のコマンドを使用します。
# quotaon -vug /home
-u
オプションまたは -g
オプションがいずれも指定されていないと、ユーザーのクォータのみが有効になります。-g
のみが指定されている場合は、グループのクォータのみが有効になります。