11.3. Festival Speech Synthesis System の有効化
デフォルトでは Orca は eSpeak 音声合成装置を使用していますが、Festival Speech Synthesis System にも対応しています。eSpeak および Festival Speech Synthesis System (Festival) は、異なる方法で音声を合成します。一部のユーザーは、デフォルトの eSpeakシンセサイザーより、Festival を好む場合があります。Festival を有効化する手順は以下のとおりです。
Festival のインストールとブート時の実行
Festival をインストールします。
~]# yum install festival festival-freebsoft-utils
Festival を起動時に実行します。
新規
systemd
ユニットファイルを作成します。ファイルを
/etc/systemd/system/
ディレクトリーに作成し、実行可能な状態にします。~]# touch /etc/systemd/system/festival.service ~]# chmod 664 /etc/systemd/system/festival.service
/usr/bin/festival_server
ファイルにあるスクリプトが Festival の実行に使用されるよう設定します。以下の内容を/etc/systemd/system/festival.service
ファイルに追加します。[Unit] Description=Festival speech synthesis server [Service] ExecStart=/usr/bin/festival_server Type=simple
systemd
に新しいfestival.service
ファイルが存在することを通知します。~]# systemctl daemon-reload ~]# systemctl start festival.service
festival.service
を有効化します。~]# systemctl enable festival.service
Festival の音声の選択
Festival には複数の音声が用意されています。
音声を利用するには、以下のリストから関連するパッケージをインストールしてください。
- festvox-awb-arctic-hts
- festvox-bdl-arctic-hts
- festvox-clb-arctic-hts
- festvox-kal-diphone
- festvox-ked-diphone
- festvox-rms-arctic-hts
- festvox-slt-arctic-hts
- hispavoces-pal-diphone
- hispavoces-sfl-diphone
特定の音声に関する詳細は以下でご覧ください。
~]# yum info package_name
必要な音声を利用するには、その音声を含むパッケージをインストールして、再起動します。
~]# yum install package_name ~]# reboot