21.2. メモリー使用量の表示
21.2.1. free コマンドの使用
free
コマンドは、システムのメモリーの空き容量と使用量を表示します。シェルプロンプトで以下を入力してください。
free
free
コマンドは、物理メモリー (Mem
) およびスワップ領域 (Swap
) に関する情報を提供します。メモリーの合計量 (total
) だけでなく、使用メモリー容量 (used
)、空きメモリー容量 (free
)、共有メモリー容量 (shared
)、バッファーおよびキャッシュメモリー容量の合計 (buff/cache
)、利用可能なメモリー容量 (available
) を表示します。以下に例を示します。
~]$ free
total used free shared buff/cache available
Mem: 1016800 727300 84684 3500 204816 124068
Swap: 839676 66920 772756
デフォルトでは、free
は値をキロバイトで表示します。メガバイトで値を表示するには、-m
コマンドラインオプションを指定します。
free
-m
たとえば、以下のようになります。
~]$ free -m
total used free shared buff/cache available
Mem: 992 711 81 3 200 120
Swap: 819 65 754
利用可能なコマンドラインオプションのリストは、free(1) の man ページを参照してください。
21.2.2. システムモニターツールの使用
System Monitor ツールの Resources
タブは、システムのメモリーの空き容量と使用量を表示します。
コマンドラインから System Monitor ツールを起動するには、シェルプロンプトで gnome-system-monitor
と入力します。この結果、System Monitor ツールが表示されます。また、GNOME デスクトップで Super キーを押してアクティビティーの概要を入力する場合は、System Monitor
と入力し、Enter を押します。この結果、System Monitor ツールが表示されます。Super キーはキーボードまたはその他のハードウェアに応じて様々なキーで表示されますが、多くの場合、Windows または Command キーとして通常は Spacebar の左側に表示されます。
Resources (リソース)
タブをクリックしてシステムのメモリー使用率を表示します。
図21.2 システムモニター — リソース
Memory and Swap History
セクションでは、System Monitor ツールがメモリーとスワップの使用量履歴をグラフィック表示します。また、物理メモリー (Memory
) およびスワップ領域 (Swap
) の合計量および使用中の量が表示されます。