26.3. GRUB 2 メニューの一時的な変更
カーネルメニューエントリーの一時的な変更
これから実行する起動プロセスでのみカーネルパラメーターを変更するには、以下の手順を実行します。
- システムを起動し、GRUB 2 ブート画面で、編集するメニューエントリーにカーソルを移動し、編集のために e キーを押します。
-
カーソルを下に移動してカーネルコマンドラインを見つけます。カーネルコマンドラインは、64 ビット IBM Power シリーズの場合は
linux
、x86-64 BIOS ベースのシステムの場合はlinux16
、UEFI システムの場合はlinuxefi
で始まります。 カーソルを行の最後に移動します。
Ctrl+a か Ctrl+e を押して行の最初または最後に移動します。システムによっては、Home と End が機能するものもあります。
必要に応じてカーネルパラメーターを編集します。たとえば、緊急モードでシステムを実行するには、
linux16
行の最後に emergency パラメーターを追加します。linux16 /vmlinuz-3.10.0-0.rc4.59.el7.x86_64 root=/dev/mapper/rhel-root ro rd.md=0 rd.dm=0 rd.lvm.lv=rhel/swap crashkernel=auto rd.luks=0 vconsole.keymap=us rd.lvm.lv=rhel/root rhgb quiet emergency
rhgb
およびquiet
パラメーターは、システムメッセージを有効化するために削除できます。この設定は永続的なものではなく、これから実行するブートにのみ適用されます。システムでメニューエントリーの変更を永続的に行うには、
grubby
ツールを使用します。grubby
の詳細は 「GRUB 2 メニューエントリーに対する引数の追加および削除」 を参照してください。