1.10. 問題のトラブルシューティングにおけるログファイルの使用
問題をトラブルシューティングする際に、オペレーティングシステムに関するさまざまな情報とメッセージが含まれるログファイルを利用できます。Red Hat Enterprise Linux 7 におけるロギングシステムは、ビルトインの syslog プロトコルに基づいています。特定のプログラムがこのシステムを使用してイベントを記録し、ログファイルに分類します。 これは、オペレーティングシステムの監査およびさまざまな問題のトラブルシューティングに役立ちます。
ログファイルの詳細は、23章ログファイルの表示と管理 を参照してください。
1.10.1. syslog メッセージを処理するサービス
syslog メッセージは、2 つのサービスで処理されます。
-
systemd-journald
デーモン: カーネル、システムの起動プロセスの初期段階、デーモンを開始して実行する際の標準出力およびエラー、syslog からのメッセージを収集し、それらのメッセージをさらに処理するためにrsyslog
サービスに転送します。 -
rsyslog
サービスは、タイプおよび優先順で syslog のメッセージを分類し、/var/log
ディレクトリー内のファイルに書き込みます。 ここでは、ログが永続的に保存されます。
1.10.2. syslog メッセージを保存するサブディレクトリー
syslog メッセージは、そこに含まれるメッセージやログの種類に応じて、/var/log
ディレクトリー配下のさまざまなサブディレクトリーに保存されます。
-
var/log/messages
- 以下に挙げるものを除いたすべての syslog メッセージ -
var/log/secure
- セキュリティーおよび認証に関連するメッセージおよびエラー -
var/log/maillog
- メールサーバーに関連するメッセージおよびエラー -
var/log/cron
- 定期的に実行されるタスクに関連するログファイル -
var/log/boot.log
- システムの起動に関連するログファイル