19.2. NTP Strata (階層)
NTP
サーバーは、時間信号のソースとなる原子時計からの同期距離によって分類されます。サーバーは、上は 1 から下は 15 までの stratum (階層) に分類されていると考えられます。このため、特定の層に言及する際は、stratum という言葉が使用されます。アトミッククロックはソースである Stratum 0 と呼ばれます。ただし、インターネットでは Stratum 0 パケットが送信されず、すべての stratum 0 アトミッククロックは stratum 1 と呼ばれるサーバーにアタッチされます。これらのサーバーは、Stratum 1 としてマークされたパケットを送信します。stratum n
とマークされたパケットで同期されるサーバーは、次の下位の stratum に属し、そのパケットを stratum n+1
とマークします。stratum n のマークがついているパケットで同期されるサーバーは、その次に下位の stratum に所属し、パケットを stratum n+1 とマークします。Stratum 16 という名称は、サーバーが現在信頼できるタイムソースと同期していないことを意味します。
デフォルトでは、NTP
クライアントはそれよりも下位の stratum にあるシステムのサーバーとして機能することに注意してください。
以下は NTP
Strata (階層) のまとめになります。
- Stratum 0
原子時計と無線および GPS による信号送信
- GPS (全地球測位システム)
- 携帯電話システム
低周波無線送信 WWVB (米国コロラド州)、JJY-40 および JJY-60 (日本)、DCF77 (ドイツ)、および MSF (英国)
これらの信号は専用デバイスで受信可能で、通常は RS-232 で組織全体またはサイト全体のタイムサーバーとして使用されるシステムに接続されます。
- Stratum 1
- 電波時計、GPS 時計、または原子時計に接続しているコンピューター
- Stratum 2
- stratum 1 から読み取り、下位の strata に提供
- Stratum 3
- stratum 2 から読み取り、下位の strata に提供
- Stratum n+1
- stratum n から読み取り、下位の strata に提供
- Stratum 15
- stratum 14 から読み取り、これが最下位の stratum になります。
このプロセスは有効な最下位の Stratum 15 まで続きます。Stratum 16 というラベルは、非同期状態を示します。