1.4. ソフトウェアのインストール
本セクションでは、Red Hat Enterprise Linux 7 システムにソフトウェアをインストールする際の基本的な内容を紹介します。「ソフトウェアインストールの前提条件」 では、ソフトウェアをインストールできるようにするために実行すべき前提条件を説明します。「ソフトウェアパッケージングとソフトウェアリポジトリーのシステム」 では、ソフトウェアパッケージングとソフトウェアリポジトリーに関する基本情報を説明します。また、「サブスクリプションマネージャーおよび yum を使用したソフトウェアインストールの基本タスクの管理」 では、ソフトウェアのインストールに関連する基本的なタスクの実行方法を説明します。
1.4.1. ソフトウェアインストールの前提条件
Red Hat コンテンツ配信ネットワークのサブスクリプションサービスは、Red Hat のソフトウェアインベントリーを処理するメカニズムを提供し、ソフトウェアを追加でインストールしたり、インストール済みのパッケージを更新したりできるようにします。「システム登録およびサブスクリプション管理の基本」 に従って、システムの登録とサブスクリプションの割り当てを完了したら、ソフトウェアのインストールを開始できます。
1.4.2. ソフトウェアパッケージングとソフトウェアリポジトリーのシステム
Red Hat Enterprise Linux システムにあるすべてのソフトウェアは、RPM パッケージに分類されます。RPM パッケージは、特定のリポジトリーに置かれています。Red Hat コンテンツ配信ネットワークにシステムをサブスクライブすると、/etc/yum.repos.d/
ディレクトリーにリポジトリーファイルが作成されます。
パッケージ操作を管理するには、yum
ユーティリティーを使用します。
- パッケージに関する情報の検索
- パッケージのインストール
- パッケージの更新
- パッケージの削除
- 現在利用可能なリポジトリーのリストの確認
- リポジトリーの追加または削除
- リポジトリーの有効化または無効化
ソフトウェアのインストールに関連する基本的なタスクの詳細は 「サブスクリプションマネージャーおよび yum を使用したソフトウェアインストールの基本タスクの管理」 を参照してください。ソフトウェアリポジトリーの管理に関する詳細は 「ソフトウェアリポジトリーの管理」 を参照してください。yum
ユーティリティーの使用に関する詳細は、9章Yum を参照してください。
1.4.3. サブスクリプションマネージャーおよび yum を使用したソフトウェアインストールの基本タスクの管理
以下は、オペレーティングシステムのインストール後に必要になる可能性がある最も基本的なソフトウェアインストールタスクです。
利用可能なリポジトリーをすべて表示します。
~]# subscription-manager repos --list
現在有効になっているリポジトリーをすべて表示します。
~]$
yum repolist
リポジトリーを有効または無効にします。
~]# subscription-manager repos --enable repository
~]# subscription-manager repos --disable repository
特定の文字列に一致するパッケージを検索します。
~]$
yum search
stringパッケージをインストールします。
~]# yum install package_name
パッケージおよびその依存関係をすべて更新します。
~]# yum update
パッケージを更新します。
~]# yum update package_name
パッケージおよびそれに依存しているパッケージをすべてアンインストールします。
~]# yum remove package_name
インストール済みで利用可能なパッケージの情報をすべて表示します。
~]$
yum list all
インストール済みパッケージの情報をすべて表示します。
~]$
yum list installed