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1.8. kdump メカニズムを使用したクラッシュカーネルのダンプ

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本セクションは、kdump と呼ばれるカーネルクラッシュダンプメカニズムの概要を説明します。「kdump の概要と使用できるタスク」 では、kdump で使用されるものを簡単に説明します。

kdump サービスの有効化はインストールプロセスで行われ、デフォルトではインストール時に kdump が有効になります。本セクションでは、「インストールプロセス中の kdump の有効化および実行」 で、インストール時に kdump を有効にする方法を説明し、「インストールプロセス後に kdump のインストールと有効化」 で、インストール後に無効の kdump サービスを手動で有効にする方法を説明します。

Web コンソール を使用して kdump を設定できます。詳細は、「Web コンソールでの kdump の設定」 を参照してください。

1.8.1. kdump の概要と使用できるタスク

システムがクラッシュした場合は、kdump と呼ばれるカーネルクラッシュダンプのメカニズムを利用できます。これにより、システムのメモリー内容を保存し、後で分析することができるようになります。kdump では、kexec システムコールにより、別のカーネルのコンテキストから Linux カーネルを起動し、BIOS を迂回して、通常は失われてしまう 1 番目のカーネルメモリーの内容を維持するメカニズムを採用しています。

カーネルクラッシュが発生すると、kdump は kexec を使用して 2 番目のカーネル (キャプチャーカーネル) で起動します。この 2 番目のカーネルはシステムメモリーの予約部分にあり、1 番目のカーネルからはアクセスできません。2 番目のカーネルが起動すると、クラッシュしたカーネルメモリーの内容 (クラッシュダンプ) をキャプチャーして保存します。

1.8.2. インストールプロセス中の kdump の有効化および実行

インストール中の kdump の有効化および実行は、Anaconda インストーラー、またはキックスタートファイルの %addon com_redhat_kdump コマンドのいずれかを使用して行います。

詳細は、インストール方法に応じた適切な資料を参照してください。

1.8.3. インストールプロセス後に kdump のインストールと有効化

kdump がインストールされているのを確認し、設定するには、以下を行います。

kdump がインストールされたかどうかの確認、および kdump の設定

  1. システムに kdump がインストールされているかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。

    ~]$ rpm -q kexec-tools
  2. kdump がインストールされていない場合は、root で以下のコマンドを実行すればインストールできます。

    ~]# yum install kexec-tools
  3. kdump を設定するには、以下を行います。

    コマンドラインまたはグラフィカルユーザーインターフェイスのいずれかを使用します。

    両方のオプションの詳細は Red Hat Enterprise Linux 7 カーネルクラッシュダンプガイド を参照してください。

    グラフィカル設定ツールをインストールする必要がある場合は、以下を実行します。

    ~]# yum install system-config-kdump

1.8.4. Web コンソールでの kdump の設定

Web コンソール で、カーネルダンプ を選択して以下を確認します。

  • kdump ステータス
  • kdump に予約されているメモリー量
  • クラッシュダンプファイルの場所

図1.5 Web コンソールでの kdump の設定

kdump n

1.8.5. kdump 関連情報

kdump に関する詳細は Red Hat Enterprise Linux 7 カーネルクラッシュダンプガイド を参照してください。

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