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2.2. nmcli インタラクティブエディターを使用したイーサネット接続の設定

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イーサネット経由でホストをネットワークに接続する場合は、nmcli ユーティリティーを使用してコマンドラインで接続の設定を管理できます。

前提条件

  • 物理または仮想イーサネットネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) がサーバーに設定されている。

手順

  1. NetworkManager 接続プロファイルをリストします。

    # nmcli connection show
    NAME                UUID                                  TYPE      DEVICE
    Wired connection 1  a5eb6490-cc20-3668-81f8-0314a27f3f75  ethernet  enp1s0

    デフォルトでは、NetworkManager はホスト内の各 NIC のプロファイルを作成します。この NIC を特定のネットワークにのみ接続する予定がある場合は、自動作成されたプロファイルを調整してください。この NIC をさまざまな設定のネットワークに接続する予定がある場合は、ネットワークごとに個別のプロファイルを作成してください。

  2. nmcli インタラクティブモードで起動します。

    • 追加の接続プロファイルを作成するには、次のように入力します。

      # nmcli connection edit type ethernet con-name "<connection-name>"
    • 既存の接続プロファイルを変更するには、次のように入力します。

      # nmcli connection edit con-name "<connection-name>"
  3. オプション: 接続プロファイルの名前を変更します。

    nmcli> set connection.id Internal-LAN

    ホストに複数のプロファイルがある場合は、わかりやすい名前を付けると、プロファイルの目的を識別しやすくなります。

    nmcli が引用符を名前の一部としてしまうことを避けるため、スペースを含む ID を設定する場合は引用符を使用しないでください。たとえば、Example Connection を ID として設定するには、set connection.id Example Connection と入力します。

  4. 接続プロファイルの現在の設定を表示します。

    nmcli> print
    ...
    connection.interface-name:     enp1s0
    connection.autoconnect:        yes
    ipv4.method:                   auto
    ipv6.method:                   auto
    ...
  5. 新しい接続プロファイルを作成する場合は、ネットワークインターフェイスを設定します。

    nmcli> set connection.interface-name enp1s0
  6. IPv4 を設定します。

    • DHCP を使用するには、次のように入力します。

      nmcli> set ipv4.method auto

      ipv4.method がすでに auto (デフォルト) に設定されている場合は、この手順をスキップしてください。

    • 静的 IPv4 アドレス、ネットワークマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバー、および検索ドメインを設定するには、次のように入力します。

      nmcli> ipv4.addresses 192.0.2.1/24
      Do you also want to set 'ipv4.method' to 'manual'? [yes]: yes
      nmcli> ipv4.gateway 192.0.2.254
      nmcli> ipv4.dns 192.0.2.200
      nmcli> ipv4.dns-search example.com
  7. IPv6 設定を行います。

    • ステートレスアドレス自動設定 (SLAAC) を使用するには、次のように入力します。

      nmcli> set ipv6.method auto

      ipv6.method がすでに auto (デフォルト) に設定されている場合は、この手順をスキップしてください。

    • 静的 IPv6 アドレス、ネットワークマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバー、および検索ドメインを設定するには、次のように入力します。

      nmcli> ipv6.addresses 2001:db8:1::fffe/64
      Do you also want to set 'ipv6.method' to 'manual'? [yes]: yes
      nmcli> ipv6.gateway 2001:db8:1::fffe
      nmcli> ipv6.dns 2001:db8:1::ffbb
      nmcli> ipv6.dns-search example.com
  8. 接続をアクティベートして保存します。

    nmcli> save persistent
  9. インタラクティブモードを終了します。

    nmcli> quit

検証

  1. NIC の IP 設定を表示します。

    # ip address show enp1s0
    2: enp1s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
        link/ether 52:54:00:17:b8:b6 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
        inet 192.0.2.1/24 brd 192.0.2.255 scope global noprefixroute enp1s0
           valid_lft forever preferred_lft forever
        inet6 2001:db8:1::fffe/64 scope global noprefixroute
           valid_lft forever preferred_lft forever
  2. IPv4 デフォルトゲートウェイを表示します。

    # ip route show default
    default via 192.0.2.254 dev enp1s0 proto static metric 102
  3. IPv6 デフォルトゲートウェイを表示します。

    # ip -6 route show default
    default via 2001:db8:1::ffee dev enp1s0 proto static metric 102 pref medium
  4. DNS 設定を表示します。

    # cat /etc/resolv.conf
    search example.com
    nameserver 192.0.2.200
    nameserver 2001:db8:1::ffbb

    複数の接続プロファイルが同時にアクティブな場合、nameserver エントリーの順序は、これらのプロファイルの DNS 優先度の値と接続タイプによって異なります。

  5. ping ユーティリティーを使用して、このホストがパケットを他のホストに送信できることを確認します。

    # ping <host-name-or-IP-address>

トラブルシューティング

  • ネットワークケーブルがホストとスイッチに差し込まれていることを確認します。
  • リンク障害がこのホストだけに存在するか、同じスイッチに接続された他のホストにも存在するかを確認します。
  • ネットワークケーブルとネットワークインターフェイスが予想どおりに機能していることを確認します。ハードウェア診断手順を実施して、不具合ケーブルとネットワークインターフェイスカードを置き換えます。
  • ディスクの設定がデバイスの設定と一致しない場合は、NetworkManager を起動するか再起動して、インメモリー接続を作成することで、デバイスの設定を反映します。この問題を回避する方法および詳細は、NetworkManager サービスの再起動後に、NetworkManager が接続を複製する ソリューションを参照してください。

関連情報

  • nm-settings(5) man ページ
  • nmcli(1) man ページ
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