2.11. network RHEL システムロールとデバイスパスを使用した動的 IP アドレスでのイーサネット接続の設定
Red Hat Enterprise Linux ホストをイーサネットネットワークに接続するには、ネットワークデバイスの NetworkManager 接続プロファイルを作成します。Ansible と network
RHEL システムロールを使用すると、このプロセスを自動化し、Playbook で定義されたホスト上の接続プロファイルをリモートで設定できます。
network
RHEL システムロールを使用すると、DHCP サーバーおよび IPv6 ステートレスアドレス自動設定 (SLAAC) から IP アドレス、ゲートウェイ、および DNS 設定を取得するイーサネット接続を設定できます。このロールにより、インターフェイス名ではなくパスに基づいてデバイスに接続プロファイルを割り当てることができます。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo
権限がある。 - サーバーの構成に物理または仮想イーサネットデバイスが存在する。
- ネットワーク内で DHCP サーバーと SLAAC が利用できる。
- 管理対象ホストは、NetworkManager を使用してネットワークを設定します。
-
デバイスのパスがわかっている。
udevadm info /sys/class/net/<device_name> | grep ID_PATH=
コマンドを使用すると、デバイスパスを表示できます。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml
) を作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
match: path
-
設定を適用するために満たす必要がある条件を定義します。この変数は
path
オプションでのみ使用できます。 path: <path_and_expressions>
-
デバイスの永続パスを定義します。固定パスまたは式の形式で設定できます。値には修飾子とワイルドカードを含めることができます。この例では、PCI ID
0000:00:0[1-3].0
に一致するデバイスには設定を適用しますが、0000:00:02.0
に一致するデバイスには適用しません。 dhcp4: yes
- DHCP、PPP、または同様のサービスからの自動 IPv4 アドレス割り当てを有効にします。
auto6: yes
-
IPv6 自動設定を有効にします。デフォルトでは、NetworkManager はルーター広告を使用します。ルーターが
managed
フラグを通知すると、NetworkManager は DHCPv6 サーバーに IPv6 アドレスと接頭辞を要求します。
Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.network/README.md
ファイルを参照してください。Playbook の構文を検証します。
ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
ansible-playbook ~/playbook.yml
$ ansible-playbook ~/playbook.yml
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検証
管理対象ノードの Ansible fact をクエリーし、インターフェイスが IP アドレスと DNS 設定を受信したことを確認します。
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