23.5. nmstatectl を使用して既存の接続にデフォルトゲートウェイを設定する
ほとんどの場合、管理者は接続を作成するときにデフォルトゲートウェイを設定します。ただし、nmstatectl
ユーティリティーを使用して、以前に作成した接続のデフォルトゲートウェイ設定を設定または更新することもできます。
nmstatectl
ユーティリティーを使用して、Nmstate API を介してデフォルトゲートウェイを設定します。Nmstate API は、設定を行った後、結果が設定ファイルと一致することを確認します。何らかの障害が発生した場合には、nmstatectl
は自動的に変更をロールバックし、システムが不正な状態のままにならないようにします。
前提条件
- デフォルトゲートウェイが設定されている接続で、静的 IP アドレスを少なくとも 1 つ設定している。
-
enp1s0
インターフェイスが設定され、デフォルトゲートウェイの IP アドレスがこのインターフェイスの IP 設定のサブネット内にある。 -
nmstate
パッケージがインストールされている。
手順
以下の内容を含む YAML ファイル (例:
~/set-default-gateway.yml
) を作成します。--- routes: config: - destination: 0.0.0.0/0 next-hop-address: 192.0.2.1 next-hop-interface: enp1s0
これらの設定では、
192.0.2.1
をデフォルトゲートウェイとして定義します。デフォルトゲートウェイはenp1s0
インターフェイス経由で到達可能です。設定をシステムに適用します。
# nmstatectl apply ~/set-default-gateway.yml
関連情報
-
nmstatectl(8)
の man ページ -
/usr/share/doc/nmstate/examples/
directory