46.4. 発信 TCP 接続のレイテンシーの測定
TCP 接続のレイテンシーは、接続を確立するのにかかった時間です。通常、これには、アプリケーションのランタイムではなく、カーネル TCP/IP 処理およびネットワークのラウンドトリップタイムが含まれます。
tcpconnlat
ユーティリティーは、eBPF 機能を使用して、送信した SYN
パケットと受信した応答パケットの時間を測定します。
手順
発信接続のレイテンシーの測定を開始します。
# /usr/share/bcc/tools/tcpconnlat PID COMM IP SADDR DADDR DPORT LAT(ms) 32151 isc-worker00 4 192.0.2.1 192.0.2.254 53 0.60 32155 ssh 4 192.0.2.1 203.0.113.190 22 26.34 32319 curl 4 192.0.2.1 198.51.100.59 443 188.96 ...
カーネルが発信接続を処理するたびに、
tcpconnlat
は、カーネルが応答パケットを受信すると接続の詳細を表示します。- Ctrl+C を押して、追跡プロセスを停止します。
関連情報
-
システム上の
tcpconnlat(8)
man ページ -
/usr/share/bcc/tools/doc/tcpconnlat_example.txt
ファイル