13.3. iproute2 を使用した IPVLAN デバイスの作成および設定
この手順では、iproute2
を使用して IPVLAN デバイスを設定する方法を説明します。
手順
IPVLAN デバイスを作成するには、次のコマンドを実行します。
# ip link add link real_NIC_device name IPVLAN_device type ipvlan mode l2
ネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) は、コンピューターをネットワークに接続するハードウェアコンポーネントです。
例13.1 IPVLAN デバイスの作成
# ip link add link enp0s31f6 name my_ipvlan type ipvlan mode l2 # ip link 47: my_ipvlan@enp0s31f6: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether e8:6a:6e:8a:a2:44 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
IPv4
アドレスまたはIPv6
アドレスをインターフェイスに割り当てるには、次のコマンドを実行します。# ip addr add dev IPVLAN_device IP_address/subnet_mask_prefix
L3 モード または L3S モード の IPVLAN デバイスを設定する場合は、以下の設定を行います。
リモートホストのリモートピアのネイバー設定を行います。
# ip neigh add dev peer_device IPVLAN_device_IP_address lladdr MAC_address
MAC_address は、IPVLAN デバイスのベースである実際の NIC の MAC アドレスになります。
L3 モード の IPVLAN デバイスを設定する場合は、次のコマンドを実行します。
# ip route add dev <real_NIC_device> <peer_IP_address/32>
L3S モード の場合は、次のコマンドを実行します。
# ip route add dev real_NIC_device peer_IP_address/32
IP アドレスは、リモートピアのアドレスを使用します。
IPVLAN デバイスをアクティブに設定するには、次のコマンドを実行します。
# ip link set dev IPVLAN_device up
IPVLAN デバイスがアクティブであることを確認するには、リモートホストで次のコマンドを実行します。
# ping IP_address
IP_address には、IPVLAN デバイスの IP アドレスを使用します。