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23.6. network RHEL システムロールを使用して既存の接続にデフォルトゲートウェイを設定する

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ほとんどの場合、管理者は接続を作成するときにデフォルトゲートウェイを設定します。ただし、network RHEL システムロールを使用してデフォルトゲートウェイを設定することで、以前に作成した接続のデフォルトゲートウェイ設定を設定または更新することもできます。

重要

network RHEL システムロールを使用するプレイの実行時に、プレイで指定した値と設定値が一致しない場合、当該ロールは同じ名前の既存の接続プロファイルをオーバーライドします。これらの値がデフォルトにリセットされないようにするには、IP 設定などの設定がすでに存在する場合でも、ネットワーク接続プロファイルの設定全体をプレイで必ず指定してください。

この手順では、すでに存在するかどうかに応じて、以下の設定で enp1s0 接続プロファイルを作成または更新します。

  • 静的 IPv4 アドレス - /24 サブネットマスクを持つ 198.51.100.20
  • 静的 IPv6 アドレス - 2001:db8:1::1 (/64 サブネットマスクあり)
  • IPv4 デフォルトゲートウェイ - 198.51.100.254
  • IPv6 デフォルトゲートウェイ - 2001:db8:1::fffe
  • IPv4 DNS サーバー - 198.51.100.200
  • IPv6 DNS サーバー - 2001:db8:1::ffbb
  • DNS 検索ドメイン - example.com

前提条件

  • 制御ノードと管理ノードを準備している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure the network
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Configure an Ethernet connection with static IP and default gateway
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.network
          vars:
            network_connections:
              - name: enp1s0
                type: ethernet
                autoconnect: yes
                ip:
                  address:
                    - 198.51.100.20/24
                    - 2001:db8:1::1/64
                  gateway4: 198.51.100.254
                  gateway6: 2001:db8:1::fffe
                  dns:
                    - 198.51.100.200
                    - 2001:db8:1::ffbb
                  dns_search:
                    - example.com
                state: up
  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.network/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/network/ ディレクトリー
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