1.7. udev ルールを使用したユーザー定義のネットワークインターフェイス名の設定
udev
ルールを使用して、組織の要件を反映したカスタムネットワークインターフェイス名を実装できます。
手順
名前を変更するネットワークインターフェイスを特定します。
# ip link show ... enp1s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 00:00:5e:00:53:1a brd ff:ff:ff:ff:ff:ff ...
インターフェイスの MAC アドレスを記録します。
インターフェイスのデバイスタイプ ID を表示します。
# cat /sys/class/net/enp1s0/type 1
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
ファイルを作成し、名前を変更する各インターフェイスのルールを追加します。SUBSYSTEM=="net",ACTION=="add",ATTR{address}=="<MAC_address>",ATTR{type}=="<device_type_id>",NAME="<new_interface_name>"
重要ブートプロセス中に一貫したデバイス名が必要な場合は、ファイル名として
70-persistent-net.rules
のみを使用してください。RAM ディスクイメージを再生成すると、dracut
ユーティリティーはこの名前のファイルをinitrd
イメージに追加します。たとえば、次のルールを使用して、MAC アドレス
00:00:5e:00:53:1a
のインターフェイスの名前をprovider0
に変更します。SUBSYSTEM=="net",ACTION=="add",ATTR{address}=="00:00:5e:00:53:1a",ATTR{type}=="1",NAME="provider0"
オプション:
initrd
RAM ディスクイメージを再生成します。# dracut -f
この手順は、RAM ディスクにネットワーク機能が必要な場合にのみ必要です。たとえば、ルートファイルシステムが iSCSI などのネットワークデバイスに保存されている場合がこれに当てはまります。
名前を変更するインターフェイスを使用する NetworkManager 接続プロファイルを特定します。
# nmcli -f device,name connection show DEVICE NAME enp1s0 example_profile ...
接続プロファイルの
connection.interface-name
プロパティーの設定を解除します。# nmcli connection modify example_profile connection.interface-name ""
一時的に、新しいインターフェイス名と以前のインターフェイス名の両方に一致するように接続プロファイルを設定します。
# nmcli connection modify example_profile match.interface-name "provider0 enp1s0"
システムを再起動します。
# reboot
リンクファイルで指定した MAC アドレスを持つデバイスの名前が
Provider0
に変更されていることを確認します。# ip link show provider0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 00:00:5e:00:53:1a brd ff:ff:ff:ff:ff:ff ...
新しいインターフェイス名のみと一致するように接続プロファイルを設定します。
# nmcli connection modify example_profile match.interface-name "provider0"
これで、接続プロファイルから古いインターフェイス名が削除されました。
接続プロファイルを再アクティブ化します。
# nmcli connection up example_profile
関連情報
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udev(7)
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