46.3. 発信 TCP 接続試行の追跡
tcpconnect
ユーティリティーは、eBPF 機能を使用して発信 TCP 接続の試行を追跡します。ユーティリティーの出力には、失敗した接続も含まれます。
tcpconnect
ユーティリティーは、パケットを取得してフィルタリングするのではなく、カーネルの connect()
関数などを追跡するため、軽量です。
手順
以下のコマンドを入力し、すべての発信接続を表示する追跡プロセスを開始します。
# /usr/share/bcc/tools/tcpconnect PID COMM IP SADDR DADDR DPORT 31346 curl 4 192.0.2.1 198.51.100.16 80 31348 telnet 4 192.0.2.1 203.0.113.231 23 31361 isc-worker00 4 192.0.2.1 192.0.2.254 53 ...
カーネルが発信接続を処理するたびに、
tcpconnect
は、接続の詳細を表示します。- Ctrl+C を押して、追跡プロセスを停止します。
関連情報
-
システム上の
tcpconnect(8)
man ページ -
/usr/share/bcc/tools/doc/tcpconnect_example.txt
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