24.10. レガシーネットワークスクリプトの使用時に key-value format に静的ルート設定ファイルを作成
従来のネットワークスクリプトは、キー値形式での静的ルートの設定をサポートしています。
以下の手順では、リモート 198.51.100.0/24
ネットワークへの IPv4 経路を設定します。IP アドレス 192.0.2.10
の対応するゲートウェイは、enp1s0
インターフェイスを介して到達できます。
従来のネットワークスクリプトは、静的 IPv4 ルートでのみ key-value format に対応します。IPv6 ルートの場合は、ip
-command format を使用します。Creating static routes configuration files in ip-command format when using the legacy network scripts を参照してください。
前提条件
- 静的ルートのゲートウェイが、インターフェイスで直接到達できる。
-
NetworkManager
パッケージがインストールされていないか、NetworkManager
サービスが無効になります。 -
network-scripts
パッケージがインストールされている。 -
ネットワーク
サービスが有効になっています。
手順
静的 IPv4 ルートを
/etc/sysconfig/network-scripts/route-enp0s1
ファイルに追加します。ADDRESS0=198.51.100.0 NETMASK0=255.255.255.0 GATEWAY0=192.0.2.10
-
ADDRESS0
変数は、最初のルーティングエントリーのネットワークを定義します。 -
NETMASK0
変数は、最初のルーティングエントリーのネットマスクを定義します。 GATEWAY0
変数は、最初のルーティングエントリーのリモートネットワークまたはホストへのゲートウェイの IP アドレスを定義します。複数の静的ルートを追加する場合は、変数名の数を増やします。各ルートの変数は順番に番号付けされる必要があることに注意してください。たとえば、
ADDRESS0
、ADDRESS1
、ADDRESS3
などです。
-
ネットワークを再起動します。
# systemctl restart network
検証
IPv4 ルートを表示します。
# ip -4 route ... 198.51.100.0/24 via 192.0.2.10 dev enp1s0
トラブルシューティング
ネットワーク
ユニットのジャーナルエントリーを表示します。# journalctl -u network
考えられるエラーメッセージとその原因は次のとおりです。
-
Error: Nexthop has invalid gateway
:route-enp1s0
ファイルで、このルーターと同じサブネットにない IPv4 ゲートウェイアドレスを指定しました。 -
RTNETLINK answers: No route to host
: このルーターと同じサブネットにない IPv6 ゲートウェイアドレスをroute6-enp1s0
ファイルに指定しました。 -
Error: Invalid prefix for given prefix length
: ネットワークアドレスではなく、リモートネットワーク内の IP アドレスを使用して、route-enp1s0
ファイルでリモートネットワークを指定しました。
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関連情報
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/usr/share/doc/network-scripts/sysconfig.txt
file