18.6.11. 機密文字列がパスワード vault 内にあるかどうかを確認します。


概要

パスワード vault に機密文字列を保存または使用する前に、その文字列がすでに保存されているかどうかを確認すると便利です。

このチェックは、ユーザーに各パラメーターの値の入力を求める対話形式または、コマンドラインですべてのパラメーターの値が提供される非対話形式のいずれかで実行できます。それぞれの方法で同じ結果が得られるため、どちらの方法を選択してもかまいません。

手順18.15 対話式での機密文字列の確認

各パラメーターの値の入力を求めるように設定する場合は、このメソッドを使用します。
  1. PasswordVault コマンドを実行します

    オペレーティングシステムのコマンドラインインターフェイスを起動し、パスワード Vault コマンドを実行します。Red Hat Enterprise Linux または同様のオペレーティングシステムでは EAP_HOME/bin/vault.sh、Microsoft Windows Server では EAP_HOME\bin\vault.bat を使用します。新しい対話セッションを開始するには、0 (ゼロ) と入力します。
  2. PasswordVault に関するプロンプトパラメーターを入力します

    プロンプトに従って必要な認証パラメーターを入力します。これらの値は、パスワード vault の作成時に提供された値と一致している必要があります。
    注記
    キーストアパスワードは、マスク形式ではなく、プレーンテキスト形式で指定する必要があります。
  3. 1 を入力してセキュリティー保護された属性が存在するかどうかを確認します。
  4. 機密文字列を保存する vault ブロックの名前を入力します。
  5. チェックする機密文字列の名前を入力します。

結果

機密文字列が指定された vault ブロックに保存されている場合は、以下のような確認メッセージが表示されます。

A value exists for (VAULT_BLOCK, ATTRIBUTE)
Copy to Clipboard Toggle word wrap
機密文字列が指定ブロックに保存されていない場合は、以下のようなメッセージが出力されます。
No value has been store for (VAULT_BLOCK, ATTRIBUTE)
Copy to Clipboard Toggle word wrap

例18.50 対話式での機密文字列の確認

=========================================================================

  JBoss Vault

  JBOSS_HOME: EAP_HOME

  JAVA: java

=========================================================================

**********************************
****  JBoss Vault  ***************
**********************************
Please enter a Digit::   0: Start Interactive Session  1: Remove Interactive Session  2: Exit
0
Starting an interactive session
Enter directory to store encrypted files:EAP_HOME/vault
Enter Keystore URL:EAP_HOME/vault/vault.keystore
Enter Keystore password:
Enter Keystore password again:
Values match
Enter 8 character salt:1234abcd
Enter iteration count as a number (Eg: 44):120
Enter Keystore Alias:vault
Initializing Vault
Oct 22, 2014 12:53:56 PM org.picketbox.plugins.vault.PicketBoxSecurityVault init
INFO: PBOX000361: Default Security Vault Implementation Initialized and Ready
Vault Configuration in AS7 config file:
********************************************
...
</extensions>
<vault>
  <vault-option name="KEYSTORE_URL" value="EAP_HOME/vault/vault.keystore"/>
  <vault-option name="KEYSTORE_PASSWORD" value="MASK-5dOaAVafCSd"/>
  <vault-option name="KEYSTORE_ALIAS" value="vault"/>
  <vault-option name="SALT" value="1234abcd"/>
  <vault-option name="ITERATION_COUNT" value="120"/>
  <vault-option name="ENC_FILE_DIR" value="EAP_HOME/vault/"/>
</vault><management> ...
********************************************
Vault is initialized and ready for use
Handshake with Vault complete
Please enter a Digit::   0: Store a secured attribute  1: Check whether a secured attribute exists  2: Remove secured attribute  3: Exit
1
Task: Verify whether a secured attribute exists
Enter Vault Block:vb
Enter Attribute Name:password
A value exists for (vb, password)
Please enter a Digit::   0: Store a secured attribute  1: Check whether a secured attribute exists  2: Remove secured attribute  3: Exit
Copy to Clipboard Toggle word wrap

手順18.16 機密性の高い文字列の非対話式チェック

すべてのパラメーターの値を一度に指定する場合は、このメソッドを使用してください。すべてのパラメーターの説明については、「パスワード vault の初期化」 を参照してください。
  • オペレーティングシステムのコマンドラインインターフェイスを起動し、パスワード Vault コマンドを実行します。Red Hat Enterprise Linux または同様のオペレーティングシステムでは EAP_HOME/bin/vault.sh、Microsoft Windows Server では EAP_HOME\bin\vault.bat を使用します。
    プレースホルダーの値を独自の値に置き換えます。パラメーター KEYSTORE_URLKEYSTORE_PASSWORD-password、および KEYSTORE_ALIAS の値は、パスワード vault の作成時に提供された値と一致している必要があります。
    注記
    キーストアパスワードは、マスク形式ではなく、プレーンテキスト形式で指定する必要があります。
    EAP_HOME/bin/vault.shEAP_HOME/bin/vault.sh --keystore KEYSTORE_URL --keystore-password KEYSTORE_PASSWORD --alias KEYSTORE_ALIAS --check-sec-attr --vault-block VAULT_BLOCK --attribute ATTRIBUTE --enc-dir ENC_FILE_DIR --iteration ITERATION_COUNT --salt SALT
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

結果

機密文字列が指定された vault ブロックに保存されると、以下のメッセージが出力されます。

Password already exists.
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値が指定のブロックに保存されていない場合は、以下のメッセージが表示されます。
Password doesn't exist.
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