8.5.3. FCP ストレージの追加


Red Hat Virtualization プラットフォームは、既存の LUN で設定されるボリュームグループからストレージドメインを作成することにより、SAN ストレージをサポートします。ボリュームグループおよび LUN は、いずれも同時に複数のストレージドメインにアタッチすることはできません。
Red Hat Virtualization システムの管理者には Storage Area Networks (SAN) の概念に関する作業知識が必要になります。SAN は通常、ホストと外部の共有ストレージ間のトラフィックにファイバーチャネルプロトコル (FCP) を使用します。このため、SAN は FCP ストレージとも呼ばれています。
Red Hat Enterprise Linux での FCP またはマルチパスの設定に関する情報は、ストレージ 管理ガイド および DM Multipath ガイド を参照してください。
以下の手順では、既存の FCP ストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする方法を説明します。サポートされる他のストレージタイプの詳細は、8章ストレージ を参照してください。

手順8.8 FCP ストレージの追加

  1. Storage resource タブをクリックして、すべてのストレージドメインを一覧表示します。
  2. New Domain をクリックして、New Domain ウィンドウを開きます。
  3. ストレージドメインの Name を入力します。

    図8.5 FCP ストレージの追加

    FCP ストレージの追加
  4. Data Center ドロップダウンメニューを使用して、FCP データセンターを選択します。
    適切な FCP データセンターがない場合には (none) を選択します。
  5. ドロップダウンメニューを使用して Domain Function および Storage Type を選択します。選択したデータセンターとの互換性がないストレージドメインタイプは選択できません。
  6. Use Host フィールドでアクティブなホストを選択します。データセンターの最初のデータドメインではない場合は、データセンターの SPM ホストを選択する必要があります。
    重要
    ストレージドメインへの通信はすべて、Red Hat Virtualization Manager から直接ではなく、選択したホストを介して行われます。システムには、アクティブなホストが少なくとも 1 台存在し、選択したデータセンターにアタッチされている必要があります。ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。
  7. New Domain ウィンドウには、Data / Fibre Channel がストレージタイプとして選択されていると、未使用の LUN を持つ既知のターゲットが自動的に表示されます。LUN ID チェックボックスを選択して、利用可能なすべての LUN を選択します。
  8. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。
    1. Advanced Parameters をクリックします。
    2. Warning Low Space Indicator フィールドにパーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告メッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. Critical Space Action Blocker フィールドに GB の値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後に ワイプオプションを有効にするには、Wepe After Delete チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの削除後にワイププロパティーは変更されません。
  9. OK をクリックしてストレージドメインを作成し、ウィンドウを閉じます。
新しい FCP データドメインが Storage タブに表示されます。使用の準備が整っている間、Locked ステータスのままになります。準備が整った時点で、自動的にデータセンターにアタッチされます。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.