6.2.8. UCS 統合用の vNIC プロファイルの設定
Cisco の Unified Computing System (UCS)は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージリソースなどのデータセンターの要素を管理するために使用されます。
vdsm-hook-vmfex-dev
フックを使用すると、vNIC プロファイルを設定して、仮想マシンは Cisco の UCS 定義のポートプロファイルに接続できます。UCS で定義されたポートプロファイルには、UCS で仮想インターフェイスを設定するために使用されるプロパティーと設定が含まれています。vdsm-hook-vmfex-dev
フックは、VDSM とともにデフォルトでインストールされます。詳細は、付録A VDSM およびフック を参照してください。
vNIC プロファイルを使用する仮想マシンが作成されると、Cisco vNIC が使用されます。
UCS 統合用の vNIC プロファイルを設定する手順では、最初にカスタムデバイスプロパティーを設定する必要があります。カスタムデバイスプロパティーを設定すると、そこに含まれる既存の値が上書きされます。新規および既存のカスタムプロパティーを組み合わせる場合は、キーの値を設定するために使用されるコマンドにすべてのカスタムプロパティーを含めます。複数のカスタムプロパティーはセミコロンで区切られます。
注記
vNIC プロファイルを設定する前に、UCS ポートプロファイルを Cisco UCS で設定する必要があります。
手順6.12 カスタムデバイスプロパティーの設定
- Red Hat Virtualization Manager で、
vmfex
カスタムプロパティーを設定し、--cver
を使用してクラスターの互換性レベルを設定します。# engine-config -s CustomDeviceProperties='{type=interface;prop={vmfex=^[a-zA-Z0-9_.-]{2,32}$}}' --cver=3.6
vmfex
カスタムデバイスプロパティーが追加されていることを確認します。# engine-config -g CustomDeviceProperties
- エンジンを再始動します。
# systemctl restart ovirt-engine.service
設定する vNIC プロファイルは、新規または既存の論理ネットワークに所属させることができます。新しい論理ネットワークを設定する手順は、「データセンターまたはクラスターでの新しい論理ネットワークの作成」 を参照してください。
手順6.13 UCS 統合用の vNIC プロファイルの設定
- Networks resource タブをクリックし、結果一覧で論理ネットワークを選択します。
- 詳細ペインで vNIC Profiles タブを選択します。ツリーモードで論理ネットワークを選択した場合は、結果一覧で vNIC Profiles タブを選択できます。
- VM Interface Profile ウィンドウを開きます。または をクリックして、
- プロファイルの Name および Description を入力します。
- カスタムプロパティー リストから
vmfex
カスタムプロパティーを選択し、UCS ポートプロファイル名を入力します。