15.7. コマンドラインからのユーザータスクの管理
15.7.1. ユーザーの管理
ovirt-aaa-jdbc-tool ツールを使用して、内部ドメインのユーザーアカウントを管理できます。このツールを使用して行った変更はすぐに有効になり、ovirt-engine サービスを再起動する必要はありません。ユーザーオプションの完全なリストについては、ovirt-aaa-jdbc-tool user --help を実行してください。このセクションでは、一般的な例を示します。
手順15.12 ユーザーの作成
この手順では、ユーザーの作成、ユーザーパスワードの設定、および Red Hat Virtualization 環境の追加方法を説明します。
- Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンにログインします。
- ユーザーアカウントを新規作成します。オプションで --attribute を使用してアカウントの詳細を指定します。オプションの完全なリストについては、ovirt-aaa-jdbc-tool user add --help を実行してください。
# ovirt-aaa-jdbc-tool user add test1 --attribute=firstName=John --attribute=lastName=Doe adding user test1... user added successfully
- パスワードを設定します。--password-valid-to の値を設定する必要があります。設定しないと、パスワードの有効期限はデフォルトで現在の時間に設定されます。日付形式は
yyyy-MM-dd HH:mm:ssX
です。この例では、-0800
は GMT から 8 時間を引いたものを表します。その他のオプションについては、ovirt-aaa-jdbc-tool user password-reset --help を実行してください。# ovirt-aaa-jdbc-tool user password-reset test1 --password-valid-to="2025-08-01 12:00:00-0800" Password: updating user test1... user updated successfully
注記デフォルトでは、内部ドメインのユーザーアカウントのパスワードポリシーには次の制限があります。パスワードポリシーおよびその他のデフォルト設定の詳細は、ovirt-aaa-jdbc-tool settings show を実行します。- 6 文字以上。
- パスワード変更中は、過去に使用した 3 つのパスワードを再度設定することはできません。
- 管理ポータルで新たに作成されたユーザーを追加し、ユーザーに適切なロールとパーミッションを割り当てます。詳細は、「ユーザーの追加およびユーザーポータルパーミッションの割り当て」 を参照してください。
手順15.13 ユーザー情報の表示
この手順では、ユーザーアカウント情報を表示する方法を説明します。管理ポータルの Users タブよりも多くの情報が表示されます。
- Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンにログインします。
- 以下のコマンドを実行します。
# ovirt-aaa-jdbc-tool user show test1
手順15.14 ユーザー情報の編集
この手順では、ユーザーアカウント情報を更新する方法を説明します。
- Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンにログインします。
- 以下のコマンドを実行してユーザー情報を編集します。この例では、メールアドレスを更新します。
# ovirt-aaa-jdbc-tool user edit test1 --attribute=email=jdoe@example.com
手順15.15 ユーザーの削除
この手順では、ユーザーアカウントを削除する方法を示します。
- Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンにログインします。
- ユーザーを削除します。
# ovirt-aaa-jdbc-tool user delete test1
- 管理ポータルからユーザーを削除します。詳細は、「ユーザーの削除」 を参照してください。