6.6. ネットワーキング
定期的に更新される大きなルーティングテーブルを NetworkManager が処理しても、CPU 使用率がほとんど上昇しなくなる
以前は、外部ルーティングデーモンが数千を超えるルートを含む大きな IPv6 テーブルを更新すると、NetworkManager の CPU 使用率が 100% 近くまで増加していました。これにより、システム全体のパフォーマンスとネットワーク設定が遅くなることがありました。この問題は、NetworkManager ソースコードを更新して、少数のプロトコルを除くルーティングプロトコルのルート変更を無視することで修正されました。その結果、前述の状況でも CPU 使用率がほとんど上昇しなくなりました。
Jira:RHEL-26195[1]
接続がアクティブ化されても ipv6.ip6-privacy
の値が変更されなくなる
以前は、ipv6.ip6-privacy
パラメーターにグローバルデフォルト値が設定されていない場合、その値は /proc/sys/net/ipv6/conf/default/use_tempaddr
ファイルの値に戻されていました。最近加えられた NetworkManager ソースコードへの変更により、代わりに /proc/sys/net/ipv6/conf/IFNAME/use_tempaddr
ファイルから読み取られた値に誤ってフォールバックするようになっていました。その結果、IPv6 アドレスの生成が変更され、接続がアクティブ化されると、ipv6.ip6-privacy
の値が変更されることがありました。この問題は、元の動作に戻すことで修正されました。その結果、接続がアクティブ化されても、ipv6.ip6-privacy
の値が変更されなくなりました。
xdp-loader features
コマンドが期待通りに動作するようになりました
xdp-loader
ユーティリティーは、libbpf
の以前のバージョンに対してコンパイルされていました。その結果、xdp-loader features
はエラーで失敗していました。
Cannot display features, because xdp-loader was compiled against an old version of libbpf without support for querying features.
このユーティリティーは、正しい libbpf
バージョンに対してコンパイルされるようになりました。その結果、コマンドは期待どおりに動作するようになりました。
Mellanox ConnectX-5
アダプターが DMFS
モードで動作する
以前は、イーサネットスイッチデバイスドライバーモデル (switchdev
) モードを使用しているときに、ConnectX-5
アダプターのデバイス管理フローステアリング (DMFS
) モードで設定されていると、mlx5
ドライバーが失敗していました。したがって、以下のエラーメッセージが表示されていました。
mlx5_core 0000:5e:00.0: mlx5_cmd_out_err:780:(pid 980895): DELETE_FLOW_TABLE_ENTRY(0x938) op_mod(0x0) failed, status bad resource(0x5), syndrome (0xabe70a), err(-22)
その結果、ConnectX-5
アダプターのファームウェアバージョンを 16.35.3006 以降に更新すると、エラーメッセージは表示されなくなります。
Jira:RHEL-9897[1]