9.15. Red Hat Enterprise Linux システムロール
firewalld.service
がマスクされている場合、firewall
RHEL システムロールの使用は失敗する
RHEL システム上で firewalld.service
がマスクされている場合、firewall
RHEL システムロールは失敗します。この問題を回避するには、firewalld.service
のマスクを解除します。
systemctl unmask firewalld.service
環境名でシステムを登録できない
rhc_environment
に環境名を指定すると、rhc
システムロールはシステムの登録に失敗します。回避策として、登録時に環境名の代わりに環境 ID を使用します。
高可用性モードの Microsoft SQL Server 2022 は、SELinux で制限されたアプリケーションとして実行できない
RHEL 9.4 以降の Microsoft SQL Server 2022 は、SELinux で制限されたアプリケーションとしての実行がサポートされています。ただし、Microsoft SQL Server の制限により、高可用性モードでは、同サービスを SELinux で制限されたアプリケーションとして実行することができません。この問題を回避するには、サービスを高可用性とする必要がある場合、Microsoft SQL Server を制限のないアプリケーションとして実行します。
mssql
RHEL システムロールを使用して同サービスをインストールする場合、この制限は Microsoft SQL Server のインストールにも影響することに注意してください。
Jira:RHELDOCS-17719[1]
mssql
RHEL システムロールが、AD 統合を使用して Microsoft SQL Server を設定できない
Microsoft SQL Server サービスは、Active Directory (AD) との統合に必要な adutil
ツールを提供しません。したがって、RHEL 9 管理対象ノードでこのシナリオを設定するために mssql
RHEL システムロールを使用することはできません。回避策はありません。この RHEL システムロールは、RHEL 9 で AD 統合なしで Microsoft SQL Server を設定する場合にのみ使用できます。
Jira:RHELDOCS-17720[1]