10.19. コンテナー


Podman v5.0 の非推奨化

RHEL 9.5 では、Podman v5.0 で以下が非推奨となりました。

  • containers.conf ファイルに保存されているシステム接続とファームの情報が読み取り専用になりました。システム接続とファームの情報は、Podman のみが管理する podman.connections.json ファイルに保存されます。Podman は、[engine.service_destinations][farms] セクションなどの古い設定オプションを引き続きサポートします。必要に応じて手動で接続またはファームを追加できますが、podman system connection rm コマンドを使用して containers.conf ファイルから接続を削除することはできません。
  • slirp4netns ネットワークモードが非推奨となり、RHEL の今後のメジャーリリースで削除される予定です。pasta ネットワークモードが、ルートレスコンテナーのデフォルトのネットワークモードです。
  • ルートレスコンテナーの cgroups v1 が非推奨となり、RHEL の今後のメジャーリリースで削除される予定です。

Jira:RHELDOCS-19021[1]

runc コンテナーランタイムが非推奨となる

runc コンテナーランタイムは非推奨となり、RHEL の今後のメジャーリリースで削除される予定です。デフォルトのコンテナーランタイムは crun です。

Jira:RHELDOCS-19012[1]

RHEL 7 ホストでの RHEL 9 コンテナーの実行がサポート対象外

RHEL 7 ホストでは、RHEL 9 コンテナーの実行に対応していません。正常に動作するかもしれませんが、保証されません。

詳細は、Red Hat Enterprise Linux Container Compatibility Matrix を参照してください。

Jira:RHELPLAN-100087[1]

Podman 内の SHA1 ハッシュアルゴリズムが非推奨となる

ルートレスネットワーク namespace のファイル名を生成するために使用される SHA1 アルゴリズムは Podman ではサポートされなくなりました。したがって、Podman 4.1.1 以降に更新する前に起動されたルートレスコンテナーは、ネットワークに参加している場合は (slirp4netns を使用するだけでなく) 再起動して、アップグレード後に起動したコンテナーに接続できるようにする必要があります。

Bugzilla:2069279[1]

rhel9/pause が非推奨となる

rhel9/pause コンテナーイメージが非推奨になりました

Bugzilla:2106816

CNI ネットワークスタックが非推奨となる

Container Network Interface (CNI) ネットワークスタックは非推奨となり、RHEL の今後のマイナーリリースでは Podman から削除される予定です。以前は、コンテナーは DNS 経由のみで単一の Container Network Interface (CNI) プラグインに接続していました。Podman v.4.0 では、新しい Netavark ネットワークスタックが導入されました。Netavark ネットワークスタックは、Podman およびその他の Open Container Initiative (OCI) コンテナー管理アプリケーションとともに使用できます。Podman 用の Netavark ネットワークスタックは、高度な Docker 機能とも互換性があります。複数のネットワーク内のコンテナーは、それらのネットワークのいずれかにあるコンテナーにアクセスできます。

詳細は、CNI から Netavark へのネットワークスタックの切り替え を参照してください。

Jira:RHELDOCS-16756[1]

Inkscape および LibreOffice Flatpak イメージが非推奨となる

テクノロジープレビューとして利用可能な rhel9/inkscape-flatpak および rhel9/libreoffice-flatpak Flatpak イメージは非推奨になりました。

Red Hat は、これらのイメージに代わる次の代替手段を推奨します。

Jira:RHELDOCS-17102[1]

ネットワーク名としての pasta が非推奨になりました

ネットワーク名の値としての pasta に関するサポートは非推奨になり、Podman の次のメジャーリリースであるバージョン 5.0 では使用できなくなります。pasta というネットワーク名の値は、podman run --network コマンドと podman create --network コマンドを使用して、Podman 内に一意のネットワークモードを作成するために使用できます。

Jira:RHELDOCS-17038[1]

BoltDB データベースバックエンドが非推奨になりました

BoltDB データベースバックエンドは、RHEL 9.4 以降では非推奨です。RHEL の今後のバージョンでは、BoltDB データベースバックエンドが削除され、Podman では利用できなくなります。Podman の場合は、RHEL 9.4 以降ではデフォルトとなっている SQLite データベースバックエンドを使用してください。

Jira:RHELDOCS-17495[1]

CNI ネットワークスタックが非推奨となる

Container Network Interface (CNI) ネットワークスタックは非推奨となり、今後のリリースでは削除される予定です。代わりに Netavark ネットワークスタックを使用してください。詳細は、CNI から Netavark へのネットワークスタックの切り替え を参照してください。

Jira:RHELDOCS-17518[1]

Podman v5.0 における今後の非推奨項目

RHEL 9.5 および RHEL 10.0 ベータ版でリリースされる予定の Podman v5.0 では、以下が非推奨になります。

  • BoltDB データベースバックエンドは非推奨になります。新しい SQLite データベースバックエンドが利用可能になりました。
  • containers.conf ファイルは読み取り専用になります。システム接続とファーム情報は、Podman によってのみ管理される podman.connections.json ファイルに保存されます。Podman は、[engine.service_destinations][farms] セクションなどの古い設定オプションを引き続きサポートします。必要に応じて手動で接続またはファームを追加することはできますが、podman system connection rm コマンドを使用して containers.conf ファイルから接続を削除することはできません。

RHEL 10.0 ベータ版では以下の変更が予定されています。

  • pasta ネットワークモードは、ルートレスコンテナーのデフォルトのネットワークモードになります。slirp4netns ネットワークモードは非推奨となります。
  • cgroupv1 は非推奨となります。
  • CNI ネットワークスタックは非推奨となります。

Jira:RHELDOCS-17462[1]

rhel9/openssl が非推奨になりました

rhel9/openssl コンテナーイメージが非推奨になりました。

Jira:RHELDOCS-18106[1]

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