4.9. 高可用性およびクラスター


新しい pcs status wait コマンド

pcs コマンドラインインターフェイスで、pcs status wait コマンドを使用できるようになりました。このコマンドにより、Pacemaker は Cluster Information Base (CIB) を変更したことで必要になるアクションが確実に完了され、実際のクラスター状態と要求されたクラスター状態を一致させるための追加アクションは不要になります。

Jira:RHEL-25854

クラスター内のリソースのステータスをクエリーする新しいコマンドに対する pcs サポート

pcs コマンドラインインターフェイスで、クラスター内の 1 つのリソースのさまざまな属性をクエリーするために pcs status query resource コマンドを使用できるようになりました。これらのコマンドは以下についてのクエリーを実行します。

  • リソースの存在
  • リソースのタイプ
  • リソースの状態
  • 集合リソースのメンバーに関する各種情報
  • リソースが実行されているノード

プレーンテキストの出力を解析する必要がないため、これらのコマンドは pcs ベースのスクリプトに使用できます。

Jira:RHEL-21051

テキスト、JSON、およびコマンド形式で設定を表示するための新しい pcs resource defaults および pcs resource op defaults オプション。

pcs resource defaults コマンドと pcs resource op defaults コマンド、およびそのエイリアスである pcs stonith defaultspcs stonith op defaults で、--output-format オプションを使用できるようになりました。

  • --output-format=text を指定すると、このオプションのデフォルト値である設定済みのリソースのデフォルトまたは操作のデフォルトがプレーンテキスト形式で表示されます。
  • --output-format=cmd を指定すると、現在のクラスターのデフォルト設定から作成された pcs resource defaults または pcs resource op defaults コマンドが表示されます。これらのコマンドを使用して、別のシステム上で設定済みのリソースのデフォルトまたはリソース操作のデフォルトを再作成できます。
  • --output-format=json を指定すると、設定済みのリソースのデフォルトまたはリソース操作のデフォルトが JSON 形式で表示されます。これは、マシンの解析に適しています。

Jira:RHEL-16231

パニックが製したノードをシャットダウンし、自動的に再起動しない新しい Pacemaker オプション

/etc/sysconfig/pacemaker 設定ファイルの PCMK_panic_action 変数を off または sync-off に設定できるようになりました。この変数を off または sync-off に設定すると、パニック状態が発生した後、ノードはシャットダウンされ、自動的に再起動されません。

Jira:RHEL-39057

新しい pcsd Web UI 機能のサポート

pscd Web UI で、次の機能がサポートされるようになりました。

  • placement-strategy クラスタープロパティーを default に設定すると、pcsd Web UI にノードおよびリソースの使用率属性付近に警告が表示されます。この警告は、placement-strategy の設定が使用率に影響しないことを示しています。
  • pscd Web UI は、masthead のユーザーメニューから設定できるダークモードをサポートしています。

Jira:RHEL-21895Jira:RHEL-7726

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