4.9. 高可用性およびクラスター
新しい pcs status wait
コマンド
pcs
コマンドラインインターフェイスで、pcs status wait
コマンドを使用できるようになりました。このコマンドにより、Pacemaker は Cluster Information Base (CIB) を変更したことで必要になるアクションが確実に完了され、実際のクラスター状態と要求されたクラスター状態を一致させるための追加アクションは不要になります。
クラスター内のリソースのステータスをクエリーする新しいコマンドに対する pcs
サポート
pcs
コマンドラインインターフェイスで、クラスター内の 1 つのリソースのさまざまな属性をクエリーするために pcs status query resource
コマンドを使用できるようになりました。これらのコマンドは以下についてのクエリーを実行します。
- リソースの存在
- リソースのタイプ
- リソースの状態
- 集合リソースのメンバーに関する各種情報
- リソースが実行されているノード
プレーンテキストの出力を解析する必要がないため、これらのコマンドは pcs ベースのスクリプトに使用できます。
テキスト、JSON、およびコマンド形式で設定を表示するための新しい pcs resource defaults
および pcs resource op defaults
オプション。
pcs resource defaults
コマンドと pcs resource op defaults
コマンド、およびそのエイリアスである pcs stonith defaults
と pcs stonith op defaults
で、--output-format
オプションを使用できるようになりました。
-
--output-format=text
を指定すると、このオプションのデフォルト値である設定済みのリソースのデフォルトまたは操作のデフォルトがプレーンテキスト形式で表示されます。 -
--output-format=cmd
を指定すると、現在のクラスターのデフォルト設定から作成されたpcs resource defaults
またはpcs resource op defaults
コマンドが表示されます。これらのコマンドを使用して、別のシステム上で設定済みのリソースのデフォルトまたはリソース操作のデフォルトを再作成できます。 -
--output-format=json
を指定すると、設定済みのリソースのデフォルトまたはリソース操作のデフォルトが JSON 形式で表示されます。これは、マシンの解析に適しています。
パニックが製したノードをシャットダウンし、自動的に再起動しない新しい Pacemaker オプション
/etc/sysconfig/pacemaker
設定ファイルの PCMK_panic_action
変数を off
または sync-off
に設定できるようになりました。この変数を off
または sync-off
に設定すると、パニック状態が発生した後、ノードはシャットダウンされ、自動的に再起動されません。
新しい pcsd
Web UI 機能のサポート
pscd
Web UI で、次の機能がサポートされるようになりました。
-
placement-strategy
クラスタープロパティーをdefault
に設定すると、pcsd
Web UI にノードおよびリソースの使用率属性付近に警告が表示されます。この警告は、placement-strategy
の設定が使用率に影響しないことを示しています。 -
pscd
Web UI は、masthead のユーザーメニューから設定できるダークモードをサポートしています。