4.19. クラウド環境の RHEL
パブリッククラウドプラットフォーム上の RHEL 用 OpenTelemetry Collector
パブリッククラウドプラットフォームで RHEL を実行する場合、OpenTelemetry (OTel) フレームワークを使用して、ログ、メトリクス、トレースなどのテレメトリーデータを収集および送信できるようになりました。これは、RHEL クラウドインスタンスの保守とデバッグに役立ちます。この更新により、ログの管理に使用できる OTel Collector サービスが RHEL に含まれるようになりました。OTel Collector は、さまざまな形式および外部バックエンド間でログを収集、処理、変換、エクスポートします。
OTel Collector を使用して収集したデータを集約し、分析サービスに役立つメトリクスを生成することもできます。たとえば、OTel Collector を設定してデータを Amazon Web Services (AWS) CloudWatch に送信すると、CloudWatch によって RHEL インスタンスから取得されるデータの範囲と精度が向上します。
詳細は、パブリッククラウドプラットフォーム上の RHEL 用 OpenTelemetry Collector の設定 を参照してください。
Jira:RHELDOCS-18125[1]
awscli2
が RHEL on AWS 用に一般提供される
awscli2
ユーティリティーを使用すると、RHEL インスタンスから Amazon Web Services (AWS) API を使用して、新しいインフラストラクチャーオファリングをデプロイしたり、既存のデプロイメントを管理したりできるようになりました。Red Hat Enterprise Linux リポジトリーから awscli2
をインストールすると、awscli2
が信頼できるソースからインストールされ、自動更新が受信されることに注意してください。その結果、クラウドデプロイメントサービスに関する情報を収集し、インフラストラクチャーリソースを管理し、awscli2
で提供される組み込みドキュメントを参照できるようになります。
Jira:RHEL-14523[1]
Azure でのログ収集がデフォルトで無効化される
以前は、Microsoft Azure の Windows Azure Linux Agent (WALA) は、デフォルトで仮想マシン (VM) 上のデバッグログを収集していました。ただし、これらのエージェントログには機密情報が含まれている可能性があります。データのセキュリティーを強化するために、WALA はデフォルトで無効になっており、仮想マシン上のデータは収集されません。ログ収集を再度有効にするには、次の手順を実行します。
-
/etc/waagent.conf
ファイルを編集します。 -
Logs.Collect
パラメーター値をy
に設定します。
Jira:RHEL-7273[1]