9.17. クラウド環境の RHEL
Nutanix AHV で LVM を使用する RHEL 9 仮想マシンのクローンを作成または復元すると、ルート以外のパーティションが表示されなくなる
Nutanix AHV ハイパーバイザーをホストとする仮想マシン (VM) で RHEL 9 ゲストオペレーティングシステムを実行する場合、スナップショットから VM を復元するか VM をクローンすると、ゲストが論理ボリューム管理 (LVM) を使用している場合は VM 内の非ルートパーティションを消失させることがあります。これにより、以下の問題が発生します。
- スナップショットから仮想マシンを復元すると、仮想マシンは起動できず、緊急モードに入ります。
- クローンを作成して作成した仮想マシンは起動できず、緊急モードに入ります。
これらの問題を回避するには、仮想マシンの緊急モードで以下を行います。
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以下の LVM システムデバイスファイルを削除します:
rm/etc/lvm/devices/system.devices
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LVM デバイス設定を再作成します:
vgimportdevices -a
- 仮想マシンを再起動します。
これにより、クローン化または復元された VM を正しく起動できます。
または、問題が発生しないようにするには、VM のクローンを作成する前、または VM のスナップショットを作成する前に、次の手順を実行します。
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/etc/lvm/lvm.conf
ファイルのuse_devicesfile = 0
行のコメントを外します - 仮想マシンを再起動します。
Bugzilla:2059545[1]
ESXi で RHEL 9 ゲストをカスタマイズすると、ネットワークの問題が発生することがある
現在、VMware ESXi ハイパーバイザーでの RHEL 9 ゲストオペレーティングシステムのカスタマイズは、NetworkManager キーファイルでは正しく機能しません。その結果、ゲストがそのようなキーファイルを使用している場合、IP アドレスやゲートウェイなどのネットワーク設定が正しくなくなります。
詳細と回避策は、VMware ナレッジベース を参照してください。
Bugzilla:2037657[1]
cloud-init
によってプロビジョニングされ、NFSv3 マウントエントリーで設定された場合、Azure で RHEL インスタンスが起動しない
現在、仮想マシンが cloud-init
ツールによってプロビジョニングされ、仮想マシンのゲストオペレーティングシステムで /etc/fstab
ファイルに NFSv3 マウントエントリーがある場合、Microsoft Azure クラウドプラットフォームで RHEL 仮想マシンの起動に失敗します。現在、この問題に対する回避策はありません。
Bugzilla:2081114[1]
VMware ホストの RHEL 仮想マシンで静的 IP を設定できない
現在、VMware ホストで RHEL を仮想マシンのゲストオペレーティングシステムとして使用すると、DatasourceOVF 機能は正しく機能しません。これにより、cloud-init
ユーティリティーを使用して、仮想マシンのネットワークを静的 IP に設定し、仮想マシンを再起動すると、仮想マシンのネットワークが DHCP に変更されます。
この問題を回避するには、VMware のナレッジベース を参照してください。
kmemleak
オプションが有効になっていると、大規模な仮想マシンがデバッグカーネルで起動できない場合がある
RHEL 9 仮想マシンをデバッグカーネルで起動しようとすると、マシンカーネルが kmemleak=on
引数を使用している場合、次のエラーで起動が失敗することがあります。
Cannot open access to console, the root account is locked. See sulogin(8) man page for more details. Press Enter to continue.
この問題は主に、ブートシーケンスに多くの時間を費やす大規模な仮想マシンに影響します。
この問題を回避するには、マシン上の /etc/fstab
ファイルを編集し、追加のタイムアウトオプションを /boot
および /boot/efi
マウントポイントに追加します。以下に例を示します。
UUID=e43ead51-b364-419e-92fc-b1f363f19e49 /boot xfs defaults,x-systemd.device-timeout=600,x-systemd.mount-timeout=600 0 0 UUID=7B77-95E7 /boot/efi vfat defaults,uid=0,gid=0,umask=077,shortname=winnt,x-systemd.device-timeout=600,x-systemd.mount-timeout=600 0 2
Jira:RHELDOCS-16979[1]