13.6. kdump の設定ファイル
kdump
カーネルの設定ファイルは /etc/sysconfig/kdump
です。このファイルは、kdump
カーネルコマンドラインパラメーターを制御します。ほとんどの設定では、デフォルトオプションを使用します。ただし、シナリオによっては、kdump
カーネルの動作を制御するために特定のパラメーターを変更する必要があります。たとえば、KDUMP_COMMANDLINE_APPEND
オプションを変更して kdump
カーネルコマンドラインを追加して詳細なデバッグ出力を取得したり、KDUMP_COMMANDLINE_REMOVE
オプションを変更して kdump
コマンドラインから引数を削除したりします。
KDUMP_COMMANDLINE_REMOVE
現在の
kdump
コマンドラインから引数を削除します。これにより、kdump
エラーやkdump
カーネルブートエラーの原因となるパラメーターが削除されます。このパラメーターは、以前のKDUMP_COMMANDLINE
プロセスで解析されたか、/proc/cmdline
ファイルから継承された可能性があります。この変数が設定されていない場合は、
/proc/cmdline
ファイルからすべての値が継承されます。このオプションを設定すると、問題のデバッグに役立つ情報も提供されます。特定の引数を削除するには、以下のようにして
KDUMP_COMMANDLINE_REMOVE
に追加します。KDUMP_COMMANDLINE_REMOVE="hugepages hugepagesz slub_debug quiet log_buf_len swiotlb"
KDUMP_COMMANDLINE_APPEND
このオプションは、現在のコマンドラインに引数を追加します。これらの引数は、以前の
KDUMP_COMMANDLINE_REMOVE
変数で解析されている可能性があります。kdump
カーネルの場合は、mce
、cgroup
、numa
、hest_disable
などの特定のモジュールを無効にすると、カーネルエラーを防ぐのに役立ちます。これらのモジュールは、kdump
用に予約されているカーネルメモリーの大部分を消費したり、kdump
カーネルの起動に失敗する可能性があります。kdump
カーネルコマンドラインでメモリーcgroup
を無効にするには、以下のコマンドを実行します。KDUMP_COMMANDLINE_APPEND="cgroup_disable=memory"
関連情報
-
Documentation/admin-guide/kernel-parameters.txt
ファイル -
/etc/sysconfig/kdump
ファイル