第18章 early kdump を使用した起動時間クラッシュの取得
Early kdump は、kdump
メカニズムの機能です。システムサービスが起動する前の起動プロセス初期段階でシステムまたはカーネルのクラッシュが発生した場合に、vmcore
ファイルをキャプチャーします。Early kdump は、クラッシュカーネルおよびクラッシュカーネルの initramfs
を早い段階でメモリーにロードします。
18.1. early kdump の概要
カーネルクラッシュは、kdump
サービスが起動する前のブート初期段階で発生することがあります。その場合、kdump はクラッシュしたカーネルメモリーの内容をキャプチャーして保存できません。そのため、トラブルシューティングに重要なクラッシュ関連の情報が失われます。この問題に対処するには、kdump
サービスの一部である early kdump
機能を使用できます。